スーパードンキーコング


対応機種スーパーファミコン
発売日1994/11/26
価格9800円
発売元任天堂

(c)1994 Nintendo / Rare
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ソニーの「プレイステーション」、セガ「セガサターン」に対抗するゲームとして、発売されたのがこの作品。
イギリスのレア社をスカウトして、3DレンダリングされたCGをSFCに落とし込んだグラフィックスが話題を呼んだ。

グラフィックが、特に、キャラクターの動きが非常になめらか。この部分は、相当気にかけたと思われる。
背景などマップ部分も、すべてCGを取り込んでいて、さらに部分的に修正を施して綺麗になるように直してもいるようだ。

こうして、見た目はものすごく画期的に出来上がったゲームだけども、肝心の中身は、かなり無難な、保守的な内容で、恐ろしいほどに「スーパーマリオ」のアクションを踏襲している。

敵を踏みつけて倒す、バナナ100本取ると1UP、と、このように、キャラクタがマリオからドンキーに変わっただけで、やっていることはまったくマリオと一緒。
しかし、ほかの会社が見よう見まねで適当に作った物とは違い、ギミックの配置やバランス調整がしっかり出来ているので、なるほど面白い。
全体的に、アクションのテンポも非常に良く、難易度の上がり方もうまいので、ついついのせられて気持ちよくプレイしてしまう。

海外メーカーによる制作と言うことで、若干インターフェイスに不親切な部分はあるものの、実際のゲーム内容に差し支えるほどのものではなく、気にならない。

マリオと差別化を図っている点で、プレイヤーキャラがドンキーとディディーの2人で、2人そろっている場合は、ワンミスしても一人が逃げていくだけで、やられたことにならないことと、
キャラクターチェンジシステムがある。
ディディーは素早いかわりに、大柄の敵を倒せない、ドンキーは鈍足だが、攻撃力はあるという違いがあるが、どうも煩わしい印象の方が強い。
ほとんど、使い分ける必要を迫られることはないのだが、やっていて結構気になる部分。
また、Yボタンで回転して敵に体当たりするアクションがある。敵を踏みつけるほかに、体当たりで敵を蹴散らすことも出来る。

ボーナスタルというものがあって、これを見つけることで、達成率が上がっていくが、隠し場所があまりに意地悪で探す気になれない。
全部探し出したからといって、なにかおまけがあるわけでもなく、やりがいに乏しい。

やや大雑把な作りに感じるところがあるのと、後半のステージがやたら長い点も気になった。

なんだかんだいって、かなり完成度は高い。

任天堂のゲーム屋魂を感じる一品。





[2006/10/28]
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