ドンキーコングランド


対応機種ゲームボーイ(13色対応)
発売日1996/11/23
価格3000円
発売元任天堂

(c)1995 1996 Nintendo / Rare
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スーパーファミコンで発売された「スーパードンキーコング2」をゲームボーイに移植したもの。

当然ながら元のSFC版のゲームを、そのままGBに移植することは出来ないので、ハードの性能に合わせて作り直されている。
というか、実質的にそのほとんどが再現できないので、ごく一部に名残が見られるだけで、ほとんど別物になっている。

「スーパードンキーコングGB」もかなり辛い、無理をしたゲームであったが、さすがに今回は操作性を中心に改善が見られる。
が、それでもSFC向けにデザインされたゲームをGBで強引につくろうとしたために様々な部分が破綻しており、遊べたものではない。

画面が小さいので、突然敵やトラップにぶつかってミスする理不尽さをなくすために、バナナ(マリオで言うコイン)で軌跡を描いてプレイヤーを誘導して回避させたり、
ステージ構造が把握しづらいことに配慮し、所々バナナで矢印を示して、向かう方向を指し示すというような工夫が随所に見られる。
正直言って、そこまで苦労してこのゲームをGBに移植するメリットってあるのか疑問に思うところだ。

SFC版と大きく異なってる点を述べると。
2人揃ってる時に出せるチームアップが無くなっている、クランキーコングのヒントをくれる小屋と残機アップが狙えるクイズショーを削除、ワールドマップ統廃合のため一部コース配置を変更、収録BGMを削減(容量の都合だろう)、など。

アニマルフレンドに変身して出せるスーパーアクションは残されているが、セレクトボタンに割り振っているので、出しづらい。
そのため、クモのスクイッターの足場を作るスーパーアクション以外は使わなくても進めるように作られている。というか(クモ以外は)GB版に限っては全く存在意義のない不要なものになっている。

相変わらずグラフィックは汚く、見辛いため、目が疲れる。
なんとかSFC版と同じような雰囲気を出そうという頑張りは伝わるのだが、GBに移植するということ自体がもうオーバースペックで、愚かな行為と言える。そこで結論。

任天堂としてはGBを盛り上げたいのはわかるが、方向性を間違えているゲーム。





[2011/04/10]
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