聖剣伝説2 Secret of Mana


対応機種プレイステーション4
発売日2018/02/15
価格4800円
発売元スクウェアエニックス

(c)1993 2018 SQUARE ENIX
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25年前、スーパーファミコンで発売され、当時大変な話題作となったアクションRPG「聖剣伝説2」が、華麗にリメイク移植!
現代のテクノロジーを纏って、いかなる進化を遂げたのか!?

丁度2年前にも、シリーズ第一作目がPSvita(及びスマホアプリ)のダウンロード専売でリメイク移植されていた。
(ちなみに、この時も原作から数えて25年ぶりのリメイク移植だった。狙ってやっているのかはわからないが、偶然の一致だとしたら実に面白い。3も25年ぶりにリメイクするか!?)

その時は、見た目は変わりつつも“出来る限りオリジナル版に忠実に”リメイクされていた。

面白いことに今作も、その思想は引き継ぎ、“出来る限りオリジナル版に忠実に”リメイク移植されている。

今回はフルプライスのゲームだし、あの当たり判定のメチャクチャな作りとか、個人的にはそういう部分は直してもいいんじゃないかとも思ったのだが、
驚くべきことに、そういう部分までも、当時のままなのである。
よくぞ、こんな無謀な企画が通ったものである(ダウンロード専売ならともかく)。

この辺、「新約・聖剣伝説」で大胆なリメイク移植で大不評を買ったからなのか、聖剣伝説のリメイクに関しては、原作に忠実に移植するというのは社内で鉄の掟みたいになっているのだろうか。

そんなわけで、具体的なゲーム内容についての記述は、スーパーファミコン版のレビューを参考にしてもらうとして、ここではリメイク版ならではの変更点を主に取り上げる。

まず、前置きしておきたいのは、良くも悪くもオリジナル版にバランス、システムが忠実な作りであるので、今の時代に添う内容かというと、断じてノーと答える。

ストーリーの演出とかも、見せ場をムービー化したり、町のNPC含めて全部フルボイスにするとか、本作独自のプラスアルファの要素はついているものの、基本的にはSFC版をベースとしている。
つまり、今の時代で見ると、繋がりが雑だったり、テキストがイマイチだったりする部分が目立つのだ。

一応、宿屋に泊まった時に幕間エピソードという形でキャラ同士が会話するというキャラの掘り下げや、あらすじ機能でストーリーを振り返り、何をすべきか確認できる機能を追加したり、今やると辛いだろうなって言う弱い部分を補っている。
他にも、仲間のNPCが初期状態の設定でも、積極的に攻撃してくれるので、SFC版より戦闘が楽になったことや、オートセーブ機能が搭載されて、エリアチェンジするたびにセーブしてくれるので短時間のプレイもやりやすい。
ただ、フリーズバグも多いらしく、プレイ中に強制終了することが度々起きた。元々バグの多い作品だったが、そんなところまで再現しなくてもいいだろうに。幸いオートセーブ機能のおかげで痛い目を見ることはないが。

フィールドマップやキャラクタはフルポリゴン化され、見た目に関しては完全に今風のゲームに綺麗に生まれ変わった。モデリングやテクスチャ等も、クオリティは高く非常に良く出来ている。
ただ、フィールドマップに関しては、ドット絵の2Dマップをそのまま三次元化しているので、物陰がやたら出来たり、逆に透明の壁で遮っている箇所が多いのが気になった。
この視界の悪さを補うために、右上にSFC風のミニマップが表示されている。これが優秀すぎて右上のレーダーマップばかり見ている状態になってしまうのはチト勿体無い。

音楽も、SFC版と同じ菊田裕樹監修のもと、様々なコンポーサーによってフルアレンジされた豪華な内容となっている。が、原曲と切り替えることも出来る配慮がある。
(個人的にはアレンジ版も聴ける曲だったので、ずっとアレンジ版でプレイしていたが。RPGにしてはチャラい曲だからか、評判は良くないようなのだが)

こういう配慮から思うに、そもそもが昔を懐かしんで欲しいという意図で開発されたのではないだろうか?
ここまで割り切った作りだと寧ろ、清々しい。それ以外の人は、鼻っからターゲットにしていないのだから。

出来得る限り当時のままを再現とはいえ、色々と異なる点などもあり、バグで武器レベルを9に出来たのを、今作では実際に出来るようにしたり、なかなか粋なアレンジが加わっている。

幾つか感じた点を述べると、初期状態だと、○ボタンが決定ボタンなのに、メッセージ送りや人に話しかける、宝箱を調べるなどが×ボタンに割り当てられてる点。要するに、○ボタンと×ボタンで決定ボタンが混在しているのだ。
○ボタンで決定する場面では×ボタンがキャンセルになり、これはつまり、×ボタンが決定とキャンセルの役割が混同している。この辺は、すりあわせて欲しい。

オリジナルのSFC版は、当然ながら2DのARPGだった。今作は、極力原作に忠実に作られているが、ゲームとしては3DのARPGなので、操作感覚はだいぶ異なる。
個人的にはSFC版より攻撃が当てづらくなって、独特のSEなんかもなくなってしまい、爽快感が薄れてしまった(いわゆるこれが、懐古厨、老害とでも言う意見なのだろうか)。

例えば、高いところにいる敵とか、高さの違う場所にいる敵に攻撃が当たってしまう場合がある。オリジナル版の2DARPGだと、高さが違っても、絵的に当たっていれば気にならなかったが
さすがに3DARPGだと、そういうところの決まり事がちゃんとしてないと違和感を覚えてしまう。

それから、仲間のNPCが、相変わらず地形に良く引っかかる。SFC版と違い、引っかかったまま先へ進めることも出来るが、一緒に戦えないので困る。
アクションRPGのNPCのAI管理はなかなか大変だと思うが、もうちょっと賢い動きをとってほしい。

フルプライスのゲームでまさか“出来る限りオリジナル版に忠実に”を通してくるとは、ちょっと思っていなかった。全くもって良く実現したものだ。そこで結論。

完全に思い出にひたるためのリメイク。それ以外の人は買っちゃダメ(3も、この路線でのリメイクを予定しているのだろうか)。





[2018/02/18]
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