シムシティ2000


コンシューマでは、任天堂がSFCで移植したっきりのシムシティーだが、
続編の2000は、SS、PS、SFCとこぞって他社が移植した。

その中のSFC版はイマジニアが移植したのだが、前作の任天堂のそれに比べるとグレードダウンしたと言わざるを得ない。

やはりというか、パソコン版のベタ移植で、
他ハードに比べると低年齢層への歩み寄りは感じるのだが、処理が圧倒的に重い。

まず、フィールドをちょっと横にスクロールするだけでも読み込みがかかって待たされる。
おいおいそれは無いだろうという感じだ。

音楽も基本的に無く寂しい。
何らかの行動を起こすと、たまに流れることがあるのだが、曲が短くすぐに無音になる。困った物だ。
パソコンではそれでも違和感は無いかもしれないが、家庭用ゲーム機とは勝手が違うのだ。
何とかして欲しかった。

各アイコンに関してもパソコン版と同じく無骨な感じで堅いイメージ。

また、一作目に比べると、さらに内容が専門化、細分化されてしまっていて、どうにも取っつきづらい。
個人的に、地下水道の整備まではいらなかった。
一々地下の画面に切り替えて管理するのは煩雑を極める作業量だ。

セーブ箇所も一箇所だけで不便さが漂う。
シナリオモードもあるのだから、最低2つは確保して欲しかった。

最も萎えたのが、自分で地形をエディットするマップモードで、
所持金をマックスの状態からスタートさせて
金に物を言わせてエディットさせようと言う仕様である。
確かにこれだけ金があれば好きにマップを作れるが、作った後のことを考えていない。
金が際限なく使える状態のまま、スタートしてしまうのであれば、フェアーにプレイ出来ないのである。
後のことを考えないで作ったのだろうか?

前作も前作で不満点はあった。が、あまりにもやらなくてはならないことが増えてしまい
かなり遊びづらくなってしまった。
やはり、なんだかんだいってもシンプルな一作目の方が面白かった。

他機種でも精力的に移植されていった2000だが、どれもさほど良い出来では無いようだ。
他には友達の家でSS版も見せてもらったが、これもかなり酷い出来映えだった。
まだSFC版の方がマシと思えるぐらいに。




inserted by FC2 system