これは64DDを買った際についてくる大量のソフトの中の一本。 故にこのゲームは64DD専用ソフトである。 この64DD用のゲームのケースって分厚くて結構かさばる。 その割に、蓋の部分が貧弱で、ちょっとでも雑に扱うと割れてしまいそうだ。 ソフト自体も結構大きい。 フロッピーディスクを分厚くしたような感じ。 このシムシティー64は、シムシティー2000を SFC版シムシティー風にアレンジした形となる。 個人的に、SFC版シムシティーはオリジナル版よりも完成度が高いと思っていて 今回の64DD版も上手いこと間口を広げている。 シムシティー2000で一番煩雑だったのが、水道の敷設だった。 いちいち地下の画面に切り替えて、水道を整備していくのはかなり面倒くさかった。 それが、本作ではばっさり無くなっている。 これは非常に良い改善点と言える。 本作の最もウリとなっているのが、自分の町を歩き回ることが出来る点だ。 今まで神の視点で見下ろすことしか出来なかったが、 実際に町に降りたって、町の隅々まで主観視点で歩き回ることが出来る。 ちゃんと通行人がいて話しかけることが出来たり(パターン少ないけど) 車が走っていたり、なかなか雰囲気が出ている。 ただ残念なのは、それほどバリエーションに富んだ町作りが出来ないため やはり現実の町と比べて寂しさが漂うところ。 立体交差の道路を作ってみたかったし、 お台場の臨海副都心みたいな、粋な町も作ってみたかった 非常に贅沢な意見ではあるけども。 64DDの書き込み領域の豊富さを生かしてセーブできる箇所が異常に多い覚えがあった。 SFC版ではたったの2つだけだったので、非常に融通が利く。 まぁ、今となってはHDDが装備されたゲーム機も珍しくないので、それほど利点でも無いんだけど。 シナリオモードも充実していて、本数もかなり用意されている。 確か20本前後はあったと思う。 残念なのは、インターフェースが圧倒的に悪い点。 とにかく処理落ちが酷く、画面の動きがギクシャクしているのと、 プレイ時の視点のどれもが使い勝手が悪く、やりづらい。 ということもあってあまり遊び込んでいない。 シムシティー2000をベースにしていると言っても、 ゲーム後半に出てくるタワー型建造物はたぶん出てこないと思われる。