スターオーシャン


トライエースブランド第一弾にして看板タイトルであるスターオーシャン一作目。
発売日が1996年7月19日と、海の日前日でしかも、祝日施行初年度というのは確信犯か。

グラフィックの雰囲気やフォントが先に発売されたテイルズオブファンタジアに似ているのだが、
どうも、発売元や会社とのゴタゴタがあったらしく、
スタッフごと独立し、エニックスで発売されるに至ったらしい。

色々あったのだろうが、それにしてもテイルズの発売からたった7ヶ月で
新作を発売してくるペースの早さには脱帽する。
そんなこともあってか、やはり開発に十分な時間を割くことが出来なかったらしく、
バグや練り込み不足は多々感じられるのだが、それにしても斬新な試みが随所で見られる。

既に一作目から、スキルシステムの基盤が確立されており、
2や3に全く引けを取らない自由度を誇っている。
まだバランス調整といった細かな部分は整備されていないため煩雑さはあるのだが、
非常に先進的な作りである。

戦闘やゲームバランスも、さほど厳しく無く、クリアするだけならばそれほど苦労はしない。

だが、戦闘システムがまだ未完成な感じで、どうにも遊び辛い。
テイルズと同じく完全リアルタイム制だが、こちらの行動の自由度が低いのと、
操作性が悪く、位置取りといった駆け引きもまだ無いし、
フィールドも一画面で狭く、この中に味方4人に敵が入り乱れて戦うのだが、非常に窮屈である。
当たり判定や魔法の威力調整も中途半端で理不尽さが漂う。
ここら辺、テイルズはじっくり練り込んで良い物に仕上がっているのに、
本作では急ぎ足で出したツケが回ってきた感じがする。

世界観やストーリーの構築は、どうも行き当たりばったりで作った感じで、めちゃくちゃ。
町の人の台詞が適当で投げやりっぽさがあったり、やたらごちゃごちゃしてる割に何も無い場所など
大雑把な作りが目立つ。

バグが多いとはいえ、多種多様なスキルシステムを使った遊びや
キャラ強化の楽しみは味わえる。
が、LVは大体60前後から労力に見合った強さが得られないし、
終盤では、回避が難しい石化攻撃を連発してくる敵が驚異的でやる気が削がれる。

イベント分岐など頑張っているのだが、どうにも脇道部分に力を入れすぎて
全体としてのまとまりが悪い。
融通が利かず不親切な部分も結構多い。

洗練された続編が出ている今、敢えて1を遊ぶ価値は無い。




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