ソニック・ザ・ヘッジホッグ


対応機種メガドライブ
発売日1991/07/26
価格6000円
発売元セガ

(c)1991 SEGA
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青いハリネズミ「ソニック」を操り、今までにない新しいハイスピードアクションは、世界に衝撃を与えた。
一躍ソニックは、セガのマスコットキャラクターとなり、人気を博することになるのである。

横スクロールのアクションゲームだが、教本とされている「スーパーマリオ」とは一線を画する、新しさに溢れている。

A,B,Cボタンでジャンプ、十字キーで移動と、操作性はシンプルきわまりない。誰でもすぐに馴染むことが出来る。
ステージに配置されているリングを沢山集めることで1UPや、ゴールまで50枚所持していると、スペシャルステージに行くことが出来る。
敵に触るなどダメージを受けると、集めたリングは全てまき散らしてしまうが、1枚でもリングを持っていれば身代わりとなり、やられることがない(一撃死や落下死は除く)。
ゲームルールも至ってシンプルだ。

ステージ構成は曲線的なギミックが多く、下り坂では加速し、上り坂では減速する。
ソニックは音速のハリネズミという設定で、同じ方向へずっと走り続けていると、かなりの速度まで加速する。

ソニックの挙動プログラムがかなり良くできている。動かしているだけでも飽きない。いっぽう、なれるまでややクセのある操作性である。

また、カセットを入れてスイッチをオンにすると、CMでおなじみの「セ〜ガ〜」の合成音声が流れる。
BGMはドリームズカムトゥルーの中村正人によるノリの良いサウンドの数々も素晴らしいと言える。
それに加え、効果音の響きも良い。特にリングを拾った時の「チャリーン」という音は良い。耳に残る。「スーパーマリオ」のコインを取った時の音と同等のインパクトといってもいい。

このように、全体的にプログラム技術が非常に高い。さすが中裕司と言わざるを得ない。特にプレイヤーの挙動は何度も言うが、素晴らしい。単一的な反応ではなく、まるでピンボールゲームのボールのような豊富な反応が返ってくるのだ。
このこだわりが、他のゲームにはないやみつきの面白さを提供し、人々を魅了する。

目が追いつかないほどのスピードで画面がスクロールし、気持ちの良いBGMと景色の良いステージが画面上に展開される。これだけで面白い。メガドライブの高速描画処理を遺憾なく発揮している。
しかし、音速アクションが売りなのに、まだこの新しいアイディアにステージ構成まで付いてこれなかったのか、ありきたりなジャンプアクションシーンが多く、せっかくのスピード感を殺してしまっているところが目立つのが残念でもある。

リングを沢山所持した状態でゴールまで行くことで入れるスペシャルステージに置いてあるカオスエメラルドを全て集めた状態でゲームクリアーすると、真のエンディングがみれるといった粋な仕掛けもあり、何度も遊べる作りになっている。

このゲームが、メガドライブを一躍メジャーにした。日本国内ではパッとしなかったが、海外では絶大な評価を得た(それでも日本でもソニックの存在感が普及を押し上げたと言えると思うのだがどうだろうか)。そこで結論。

これはジャンプアクションの革命児だ!!





[2010/05/15]
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