ソウルブレイダー


対応機種スーパーファミコン
発売日1992/01/31
価格8800円
発売元エニックス

(c)1992 ENIX / QUINTET
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アクトレイザーを制作したクインテット作品の第二弾「ソウルブレイダー」はトップビューのアクションロールプレイングだ。
音楽制作にタケカワユキヒデを迎え、超大作として大々的に売り出された。

メーカー側からもプッシュ作として、全面的に売り出し大量に出荷され、当時のゲーム雑誌にも大きく取り上げられたのだが、
アクトレイザーの敷居の高さを引きずってしまったせいか、はたまた、当時のトレンドとは沿わない、地味な雰囲気から嫌煙されてしまったのか、ねらい通りの売り上げにはつながらなかった。

ゲームシステムはなんとも、これが、剣の振れるイースと言ったたとえがしっくりくる。一般的には「ゼルダの伝説」と書いた方が良いかもしれない。
アイテム欄はアイコンだし、随所に入るフラグ立ての謎かけの仕方もイースを連想させるものがある。
そんなわけで、インターフェイスやレスポンスも相変わらずずば抜けて出来がいい。全く他のメーカーも少しは見習って欲しい物だ。

主人公は神(修行中の)で、魔物に封印された人間界を復興させるために、敵と戦ってゆく。
ダンジョン内には、魔物の巣があり、これを封印することで、その中に閉じこめられていた人間の魂が解放される。
魂を解放していくと、最初は何もなかった町の中が、元通りに復興されていき、にぎやかになっていくのである。

「アクトレイザー」でよっぽど気にしたのか、全体的に非常に難易度が低く、少々単調な節が見受けられるものの、たびたび絶妙なタイミングでイベントが挿入され、単調さを払拭している。
演出も地味で、牧歌的な雰囲気が漂っているが、個人的にはゲームのストーリー演出はこんなものでいいと思う。
このような方向性が当時、ハードスペックの向上で過激や派手なものを求められていた市場とかみ合わなかったのかもしれない。

もう少し、「イース」ぐらいにフラグ立てで困らせても良かったかもしれない。あまりに素直すぎた気もする。

非常にテンポ良く進み、ギミックも凝っており面白い。クリアして終わりではなく、神のエンブレムという隠しアイテムを見つけるサブイベントもあって、結構遊べるゲームになっている。

こんなに面白く、出来が良いのに売れなかったのは残念だ。そこで結論。

ゲームは見た目ではない。名作。





[2008/08/31]
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