シャイニングソウル


対応機種ゲームボーイアドバンス
発売日2002/03/28
価格5800円
発売元セガ

(c)2002 SEGA
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セガサターンで「シャイニングフォース3」三部作を出したのち、しばらく沈黙を保っていた、「シャイニング」シリーズ。セガの看板シリーズの一つでありながら、結局ドリームキャストでは遂にシリーズが一本も発売されることはなかった。
その沈黙を破る形で登場したのが、ゲームボーイアドバンスにて発売された「シャイニングソウル」だ。
ゲームジャンルは、なんとディアブロ風のアクションRPG。通信ケーブルを使った最大4人のマルチプレイにも対応。セガハード以外では初となる「シャイニング」シリーズの出来は!?

ゲームシステムはディアブロを踏襲した作りとなっており、余計な冒険や要素がなく、非常にシンプルにすっきりと作られている。
ゲームボーイアドバンスという携帯機でのリリースを考えると、この選択は正解と言える。

プレイヤーは最初に4つの職業からプレイするキャラクタを選択し、拠点となる町を舞台に、用意されたダンジョンを攻略していく。
敵が落とすアイテムや装備品をやりくりしながら、ひたすらプレイキャラクターの強化を目指す。ダンジョンの最奥にはボスが待ち受けている。

シンプルイズベストとは良く言ったもので、ゲームの核となる部分はしっかり出来ていながら、余分な要素は限界まで削ぎ落とされているので、煩わしい要素がなく、じっくりと本筋のゲームに取り組める。
ちょっと、削ぎ落としすぎて、ゲーム全体としては物足りない節も感じるのだが、それでも余計な要素を一切つけなかったのは、かなりの英断だったと思われる(付けてる時間がなかったとも言えるのかもしれないが)。

インターフェイスや操作系も洗練されており、気持ちよく操作できる。シャイニングシリーズおなじみのアイコン操作も良く練り込まれており、非常に快適に操作できる。
その他、シリーズのファンならニヤリとできる演出が入っていて、そういったファンへのサービスも見られる点はなかなかに嬉しい。

ちょっと攻撃を外す確率が高くて、DEX(命中率)を上げても攻撃を良く外すので、その辺がちょっと気になった所だ。後、やはりゲーム自体が単調である点も否めない。

セガらしからぬほど、手堅い作りでガッチガチに固めた仕上がりで、そういう方向性で言えば、ちょっと面白く無いが、ゲームとしては極めて素直な作りで、実にお手軽に楽しめる。
次作を出すんであれば、もっとプラスアルファの部分を期待したい。

個性に乏しいが、基本に忠実なゲーム。





[2018/10/03]
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