幻想水滸外伝 Vol.1 ハルモニアの剣士


対応機種プレイステーション
発売日2000/09/21
価格オープン価格
発売元コナミ

(c)2000 KONAMI / Konami Computer Entertainment Tokyo
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定評のあるストーリーに応じる形で開発された、幻想水滸伝のテキストアドベンチャーシリーズ。
ときメモドラマシリーズでよっぽど味を占めたのか、今度はこのシリーズでもやってみようという魂胆らしい。

相変わらず音楽が良いなと思っていたら、どうもこのゲームのために作曲したのではなく、アレンジ盤の曲を流用してるだけとのこと。
その事実を知ると、全曲トラック再生なのも頷ける。

全体的に安っぽい作りで、これで6000円近く取られるのは納得いかない(オープン価格だが実売価格は5800円だろう)。
いくらかのCGと立ち絵、簡単なSEを組み合わせた程度の演出で、技術レベルでは、簡単なシステムを組み立ててやれば、あとはコナミスクールの生徒にでも実習と称してスクリプト作業やらせたような感じ。
ゲームボリュームも、全4話で、5時間もあれば全部読み終わる。短いし、いまいち面白味も無い。
また、「幻想水滸伝2」とシナリオが密接に繋がっているため、一応別キャラを主役に立てているが、そっちを遊んでないと楽しめない。というか、ほとんど理解不能(まぁ、いきなりこれを買う人間はいないと思うが)。

ラッキーポイントというものがあって、これがないと選べない選択肢があるのだが、ただただ足枷で時間稼ぎにしか思えない。
結局ほぼ一本道なのは変わりないんだから、素直に選ばせて欲しい。ポイントの溜まり方もいまいちわかりにくく、納得出来ない。

この手のゲームはあまり遊ばないのだが、テキストの出来もあまり良いとは言えず、特に戦闘シーンで状況がつかめない説明不足さが目立つ。
また、変る(変わる)というような、漢字の間違えた使い方や誤字っぽい文字も気になる。
テキストがウリなのだから、まず一番に気を使って欲しい部分なのに。

今回のキャラクターデザインは、セルアニメ風に変更されているのだが、妙に違和感を覚えたのは自分だけだろうか?
ギャルゲー、キャラゲー的なアプローチをしたかったのだろうが、イメージ変わりすぎな気もする。

Vol.1と付いているとおり、多くの伏線を残し、ストーリーは未完結に終わる。駄目だ、ファンを完全になめきっている。
そこで結論。

売る方も売る方だが、買う方も買う方だ!





[2004/04/19-2006/02/18]
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