町の平和をおびやかす悪の組織を壊滅させるため、 改造手術を受けた(受けさせられた)「太助」「キャピ子」を操作して 町を救っていく面クリア型横スクロールアクション。 筋書きを読むと、まるで「仮面ライダー」のような戦隊チックなノリだが 実際はアニメ的で(面クリア時にCM前後に入るカットが挿入される等)、 かなり漫画的である。 ワンミス時に、画面上部に大きく「ああっ!しんでしまった!」という脱力してしまうような演出が入ることから 全編、気の抜けるようなノリで構成されている。 2人同時プレイも出来て、効果音の一部にボイスを入れていたりと さらっと目新しいこともやっていたりする。 アクションゲームとしては飛び抜けて出来がいいわけでもなく、 どちらかというと設定レベルでの突飛さや妙な拘りが印象づける結果を生んだように見える。 当時のアクションゲームらしく、操作性や当たり判定も適当でとても良作とは言い難い水準だったのは確か。 難易度も若干高いのだが、最後まで進めるためには、ステージをある時間内に一定数以上クリアしておかなければならず ここら辺の条件分岐が非常に分かり辛く苦労した。 ステージも確か分岐型だったか選択型で、ワンミスをするごとにゲーム内での時間が経過する形で あまりクリア失敗しすぎると途中でゲームが終了してしまったりする。 まだ昔のゲームということもあって、変な不親切さがゲームそのものを難しくしているように思った。 因みに、「キャピ子」という名称に時代を感じるかもしれないが、 これは当時からしても寒い(痛い)ネーミングに感じていた。 アニメ層に受けの良い作りになっており、キャラクターデザインも上手くツボを押さえている。 確か操作キャラを男の子か女の子どちらかを選べたと思ったのだが、そうだとしたら「分かっている」と思う。