太鼓の達人 タタコンでドドンがドン


対応機種プレイステーション2
発売日2002/10/24
価格6980円
発売元ナムコ

(c)2000 2001 2002 NAMCO / BMB Entertainment
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太鼓を題材にした新機軸の音ゲー、「太鼓の達人」の家庭用移植版が遂に発売された!!
専用コントローラ「タタコン」が同梱されて約7000円とゲーム1本分なのもお買い得で良い。幅広い年齢層に注目されちょっとしたブームになっているようだ。品薄状態が続いている。

収録曲数は30曲で、譜面も基本的に「ドン」「カッ」の2種類という単純さは、主にコナミから発売されている音ゲー作品に比べ、大幅にグレードダウンしている印象があるが、曲数はともかくとして、この譜面のわかりやすさは従来品より敷居がかなり下がっており遊びやすい。
また、判定も「ビートマニア」「ダンスダンスレボリューション」などにくらべ甘めに設定されており、ちょっとずれていても「可」判定がくだされるゆるさである。

収録楽曲は、大半がJ-POP、アニメソング、クラシックなどといったメジャーな楽曲を採用している。他にも完全オリジナル曲や、ナムコのレトロゲームからのリミックスやアレンジを書き下ろし収録という豪華さも見せる。
特にオリジナル楽曲は、総じてクオリティが高く、上手く独自性を出せていると思う。

曲選択の前に、「易しい」「普通」「難しい」の3つから難易度を選択する形になっていて、基本的にクリアしてもらうことを前提にバランスが取られているのか、「易しい」「普通」は造作もなくクリア出来る難易度の低さで、「難しい」でようやく手こずる程度の譜面が登場する。
譜面には「連打」する箇所もあり、しなくてもゲーム的に支障はないのだが、こういった要素を見ると「演奏を楽しむ」ことを前提に作られている気がする。

画面構成は、従来の音ゲーとは一線を画しており、通常、譜面は上から下、もしくは下から上のスタイルが多いが、本作では右から左に流れてくる表示方法をとっている。
遊び比べてみると分かるのだが、縦方向よりも横方向のほうがリズムを取りやすく、譜面ラインが一本化されているのも見やすくていい。
画面レイアウトもカラフルなデザインで、可愛いマスコットキャラクターと合わせて良い雰囲気を出せている。ただ、あまりに派手すぎてかえって見辛くしてしまっているところも若干ある。コンボ数の表示をもう少し目立たせてもいいと思う。

家庭用としてのインターフェースは一考の余地ありで、短くないディスクアクセスがメニュー切り替えごとに頻繁に入る点、メニュー画面でのレスポンスが重く、選択したい項目に切り替えるのにもたつくところが気になった。
それから、アーケードモードとフリーモードがあるのだが、アーケードモードでは2曲プレイするといちいちスコア集計の仕切り直しが入るためにその都度テンポが乱され、結局遊び放題の家庭用で好き勝手遊ぶにはフリーモードでということになってしまう。しかし、このモードではスコアが記録されないという酷さ。

あと、曲の選び直しが前述のローディングのせいでスムースに行かない、同じ曲を連続して遊びたいのに一々メニューに戻ってしまう、といった融通の利かない面も直して欲しいところ。
曲演奏中にポーズも不可、強制終了も不可というのも不親切な気がする。

なんだか取って付けたようなミニゲームが2つ入っている。とりあえず作ってみましたってなノリなんだろう。

タタコンはまあ安いだけあって、あまり出来は良く無い。プラスチック製で、叩くときの騒音がうるさいし、ゲームセンターの筐体と比べると感触も良くない。
さいわい、ボタンの使い分けも2つだけだし、システムも単純なので、コントローラー操作でも割と楽しめる。そこで結論。

従来の音ゲーに馴染めなかった人にどうぞ。良作です。





[2010/11/24]
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