対応機種 | スーパーファミコン |
発売日 | 1996/05/24 |
価格 | 7900円 |
発売元 | スクウェア |
スクウェアがスーパーファミコンで出した最後のゲーム。ただし、開発は外注である。
全体的に3Dを意識した映像表現が目立つ(このころのスクウェア製はどれもそうだが、その中でも次世代機を強く意識して作られている)。
フィールドはドットだが、キャラクタはレンダリングされたものを取り込んで使っている。「スーパーマリオRPG」でも同じ手法を使っていたが、こっちはCG感がより強い。てーか、そのままだ。
CGなんだけど、取り込みが1パターンずつなので、結局本物のポリゴンのようになめらかに動かすことは出来ず、ドットと同じようなキャラパターン数になってしまう。
製作工程の手間暇を考えると、CGのが楽ではあるが、それに見合ったフィードバックが出来ているかというと微妙な気がする。SFCでゲーム作るならよほどの理由が無い限り、素直にドットで作った方がいいと思う。
ま、このゲーム自体、技術向上の練習も兼ねてるんでしょうけど。
キャラクタの動きが固く、操作していて違和感がある。外注のせいか、メニュー画面などのインターフェイスもいまいち良くない。ここら辺はスクウェアの十八番なハズだが。
敵との戦闘はシンボルエンカウントなのだが、動きがどことなくぎこちない。
戦闘は、移動の概念を取り入れたシミュレーション要素の強いバトルシステムである。
ごちゃごちゃっとはしているが、ようはAPの分だけ行動出来るという至ってシンプルなものとなっている。
戦闘自体はバランスも良いこともあって、だれることなく楽しめて、この一見すると胃のもたれそうなバトルシステムが、いい具合に作用してると思う。
レベルアップも早く、敵の配置も多すぎず少なすぎず、サクサクっと敵を倒せる実にスクウェアらしいゲームバランスで気持ちいい。
フィールドマップが狭く、ゲーム自体も短い。スケールもおもったほど大きくなく、寧ろみみっちいぐらいで、物足りない。せかされて無理矢理まとめてしまった印象がある。
ストーリーとか演出は、外注とはいえ、二流な雰囲気で、イマイチな感がある。
なんか全体的に作りが粗っぽく、色々と惜しい。良い面もあるだけに、しっかり作ればもっと出来の良いゲームになったろうと思う。
やたらミニゲームのプログラムが凝ってる辺り、何に力を入れていたのか良くわからない。そこで結論。
悪いゲームではないが、雑な面も目立つ。佳作。