闘神伝2


対応機種プレイステーション
発売日1995/12/29
価格5800円
発売元タカラ

(c)1996 TAKARA / TAMSOFT
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プレイステーション初期のキラータイトルとして華々しく君臨した、家庭用オリジナル3D格闘アクション、「闘神伝」の続編。
グラフィックやゲームシステムはさらに洗練され、ダウン追撃やオーバードライブゲージなど、新たなシステムが導入され、新キャラも登場。駆け引きの自由度が高まり、ゲームとしてさらなるグレードアップを果たした。

グラフィックは前作と比べると鮮やかにパワーアップしていて、より美しくなっている。
ただ、アドバルーンデモにムービーが流れるんだが、一部でキャラクタのコスプレをした実写のシーンがある。これがなかなかに違和感バリバリでナンセンス。どうして入れたのか?という印象がある。

ゲームの中身はどうかというと、色々システムが追加されているものの、劇的な進化というほどのものはなく、三歩進んで二歩下がるというイメージ。
例えば、オーバドライブゲージなのだが、攻撃を当てる、攻撃を受けるの両方で貯まるために勝手に溜まっていき、オーバードライブ状態のときに出せる超必殺技も結構出し放題の状態になってる。

そもそも、前作と比べると攻撃力が高めであっさりと決着がついてしまうため、駆け引きなどと言っている前に戦いが終わってしまう感じ。
どうもこの辺、今回は開発にアーケード版を開発したカプコンが噛んでいるらしく、この作品をベースにアーケード版もリリースしているので、それが影響しているような気がする。

前作よりリングが狭くなった印象で、そのせいでリングアウトが非常に発生しやすく、これもまた、冷める要因になってる。

前作ではワンボタンで出せる必殺技は一部しかなかったが、今回はR1,R2同時押しにも必殺技が割り当てられたことで、超必殺技を含むより多くの技がワンボタンに対応した。
キャラクタによっては、全必殺技がワンボタンで出せるようになっている。
これは非常に便利なことだが、コマンド入力を覚える必要性がなくなったとも言え、ちょっと便利になりすぎた感がある。
とはいえ、初心者と上級者の壁を取り去るにはこれぐらいやって当たり前だろうし、難しい問題だ。

遊べないわけじゃないが、続編にしては調整不足な雰囲気が漂っており、もったいない部分が目立ってしまっているところが残念。

前作より進化を果たしたが、消化不良の部分も多い惜しい作品。





[2020/04/01]
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