対応機種 | ファミリーコンピュータ |
発売日 | 1991/12/20 |
価格 | 4900円 |
発売元 | コナミ |
スピルバーグのアニメ「タイニートゥーン」がゲーム化。
オーソドックスな横アクションなのだが、なんだか、コナミがスーパーマリオを作ったら、どういうわけか、妙に厳しいパターンゲーになってしまったという具合。
しかも、おそらくアニメの視聴者層から、低年齢層に配慮した作りにしなければならないだろうに、バランスがきついというか嫌らしい。
全6ワールドだが、ステージ構成が定まってない。
ステージの最後にはボスがいる場合があるが、チェックポイント等が存在しないため、やられたところがボス戦であっても、そのステージの最初からになる。
また、妙に1ステージが長い。そのため、やられないように工夫する必要がある。
マリオのコインのように、にんじんが配置してあって、30本集めると1UPする。しかし、特定の部屋に持って行かないと1UPと変えてもらえない。不便である。
ワールドの最初にパートナーを選ぶことが出来、チェンジアイテムを取ることで交代出来る。
それぞれのキャラには、空中を滑空する、壁に張り付く、体当たりが出来る、などの特性を持っている。
だが、その中でも攻撃系の能力を使った場合、POWゲージを消費する。再び使う時は、POWゲージが満タンでなくては使えない。
これは時間が経つと徐々に回復していくのだが、回復速度が遅い。はっきりいってこの頻度じゃ全然使えないし、テンポを悪くしている。
Bボタンでダッシュ、踏みつけると敵を倒す辺りも「スーパーマリオ」を踏襲しているが、キャラクタの挙動が、どうにも独特でなじめない。
基本的に大味な作りだが、ときどきやたらきつい箇所がある。
特にダッシュ中の慣性がひどく、ダッシュ中に方向キー↓(スライディングというか滑り込みみたいな動作だ)という操作をしないと抜けられない部分もあり、変に難しい。
普通に作れば、なんてことはない無難なアクションゲームで出来上がっただろうに、老舗メーカーとは思えない、基本的な部分が出来てない駄目なゲームである。
良くある出来の悪い版権ゲー。