ツインビー


対応機種ファミリーコンピュータ
発売日1986/01/04
価格4900円
発売元コナミ

(c)1986 KONAMI
戻る

シューティングゲームといえば、宇宙空間を舞台にした硬派な世界観を持つものが定例だが、「ツインビー」はコミカルな雰囲気を売りにした、当時としては斬新な縦スクロールシューティングである。
タイトルの指し示すとおり2人同時プレイも目玉の一つとして掲げられた。

見た目とは裏腹にシビアなゲームシステムである。
浮遊する雲を撃つと出現するベルをさらに撃つと色が変わり、その色に応じたパワーアップが出来る(青=スピードアップ、白=ショット強化)。
通常時は黄色で、このとき取得しても得点を得るだけで、自機のパワーアップは無い。しかも色の変わったベルに間違ってショットを当ててしまうと、また黄色に戻ってしまうのだ。
このベルは撃ち続けないと画面下に落下していくので、欲しいベルを狙うにはそれ相応のテクニックを要求される。
とうぜん、この間敵も絶え間なく出現してプレイヤーを倒そうと襲いかかってくる。その猛攻をかわしながらパワーアップしなければならない。

出てくる敵を単に倒すだけでは駄目なところが、「グラディウス」を生み出したコナミらしい、戦略性を重視したゲームデザインと言える。

このため、2人同時プレイをすると、特殊攻撃も使え、かなり優位に進めると思ったらそんなに一筋縄ではいかず、ともに協力しあって、機体のパワーアップをしていくという必要が生じる。

ステージ数は5つで、1つ1つの面も短い。あまり難しくないので、1周するのは他のゲームと比べ簡単だろう。
5ステージをクリアすると、エンディングなどはなく、そのまま周回プレイに移行する。

ファミコン版は処理落ちも無く、目立った劣化は見られないが、やはり色々と仕様が違っているようだ。

可愛い敵キャラクタのデザインや、ポップな音楽など、非常に個性的なゲームである。そこで結論。

見た目も中身も個性に満ちあふれた良作。





[2009/11/29]
戻る

inserted by FC2 system