このゲームに関しては、俺も手に負えずついていけなかった。 元々サガフロ2の時点でついていけなくなってはいたが、 アンサガの原点的作品であるワイルドカードが面白かったので、 今回は楽しめると思って買ってみた。 しかし、あらゆるシステムが複雑化してしまって、手も足も出なかった。 「全然サガじゃないじゃん!」という指摘はごもっともで、 WSで出ていたワイルドカード2の冠を付ける方が相応しい。 町でクエストを受けて時間内にダンジョンを攻略する一連の流れは まるっきりワイルドカードの路線を踏襲している。 想像力を喚起するような作りもワイルドカードに起因するもので 決して手抜きではない(と、擁護しておく) だが、買い物や装備品、戦闘システムのどれもが独りよがりすぎて全く付いていけない。 説明書や公式サイトの情報だけでは、ついて行くのが大変で大半の人が投げるだろう。 実際、ゲーム屋での相場はかなり安い。 ゲーム内での説明も不親切でわかりにくく、 まず、何をどうすれば有利に事が進むのかどうかという点から、アイテムの効能や性能すらも理解に苦しむ。 とにかくこの突き放された内容に憤慨する人も多いと思われる。 ワイルドカードでは、ここらへんのシステムはシンプルで非常に入り込みやすかった(それでもバランスにクセがある欠点はあるが) 戦闘システムも、なんとなく楽しみどころは分かるのだが、これも独りよがりなシステムで どうやれば勝利できるのかどうかというとっかかりすらつかめなかった。 戦闘時の音楽がサガシリーズの例に漏れず良かったし、 大連携を狙ってホールドしまくっていると敵の連携も組み合わさって大ダメージを被ってしまう リスクとリターンの関係は面白そうだったのに、残念である。