雑誌感覚で作られたウルトラボックスの第4号。 これまで3ヶ月ごとに一本という季刊ペースで発売されてきたが さすがに無理がたたったのか本作では前号から半年後の発売となった。 2、3号は未見な為、間の内容については分からないが、 創刊号に比べると、個々のコーナーのコンセプトが明確になってきて 楽しみどころがはっきりしてきた感じがする。 コンテンツ数も減った物の、数で勝負してきた一作目と違い、 質で勝負してきている。 RPGやADVといった、じっくり遊べるジャンルのゲームが、まず優先して必ず収録され、 その他にお色気タイプのミニゲーム、という風に毎号、全体を見ながら抑えどころを先におさえた 物の作り方にシフトしているようである。 他にも2号から始まった、全てビジュアルシーンで自動展開する 連載アニメ「クスト」という続き物のコンテンツも登場して シリーズの固定購買層を作り出そうというしたたかな試みも行われている辺り 単なる思いつきでやっているわけではないことが伺える。 但し、勿論それぞれのゲームは出来が良くなっては来たが やはり所詮ミニゲームの範疇を出てない出来ではある。 F1の世界をパロった「フォネ」というRPGは、結構本格的なのだが、 エンカウント率が高いのと敵が強めでバランスがあまり良く無い。 (ミニゲームとして考えれば凄い方だが) ADVは江戸時代が舞台でギャグ満載のコマンドアドベンチャー。 こちらも結構作りが本格的なのだが、 理不尽にゲームオーバーになってしまうことの方が多く そういうノリの(短いシナリオをつまずきながら何度も繰り返して遊ぶ)内容であって、 シナリオそのものは、一発ネタ的な作りで、本気で遊ぶと腹の立つゲームになっている。 その他のコーナーは創刊号と同様、一発芸な物ばかりで、一回見れば十分な感じ。 まぁ、そこそこ深みのある内容になってきたがやはりすぐ飽きるのはそのまま。