夢幻戦士ヴァリス


対応機種ファミリーコンピュータ
発売日1987/08/21
価格5500円
発売元徳間書店

(c)1987 TOKUMA SHOTEN / TELENET JAPAN
戻る

剣に選ばれし女子高生が露出度の高いコスチュームを身に付け戦っていく美少女アクションゲーム。
パソコンで発売されていたものの移植作。

元は何の変哲もない面クリア型横スクロールアクションだったのだが、どういうわけか、ファミコン版は探索型アクションゲームに様変わりしている。
複雑につながりあったマップを探索し、情報を集めて、先へ進むための足がかりを見つけていく。

とにかく、ひたすら辛いゲームである。
ヒントが少なすぎるし、それ以前に、マップ同士の繋がりが滅茶苦茶で、とんでもなく入り組んでおり、マッピング必須。
ゲーム中に、地図のアイテムがあるが、まったく当てにならない。

アクションゲームとしては、はっきり言ってつまらない。
敵の数が少ないし、配置も適当で、どの敵のルーチンも練り込み不足でワンパターン。操作性全般も気持ち良くなくて、キレがない。
マップを探索して、順当にパワーアップしていれば、まず苦労することはないため、アクションゲームとして楽しめる素地はない。
(逆を言えば、パワーアップしてなければまともに戦えないほど極端な状態となっている)

細切れのマップが、大量につながり合っている構造なのだが、幸いな事に、このつながりが破綻してないために、マッピングさえ間違えなければ、ちゃんとクリアできる。
しかし、マップは広大な上に、分岐点が大量にあるため、正確にマッピングするのがとにかく大変。
次の目的地や、何やったらいいかという情報も曖昧なために、ゲームを進めることに対して楽しさを見いだせないのも厳しい。

結局、ゲームの大半は、マッピング作業に終始していて徒労感ばかり残った。
一応若干のストーリーも描かれるのだが、あってないような代物で、苦労した割に満足できる内容ではなかった。

ゲームクリアまでやたら時間がかかる割に、途中経過を記憶するパスワードコンティニュー機能すら無いのも配慮不足。仕方がないので電源つけっぱなしでクリアした。そこで結論。

アレンジ内容の意図は理解できるが圧倒的に力量不足。





[2014/10/28]
戻る

inserted by FC2 system