前作が、ポリゴンを使った格闘ゲームの実験作という位置づけだったのに対し、 今回はゲーム性の面でもグラフィックの面でも相当なクオリティアップが図られた。 それは、稼働から10年経った今でも近くのゲーセンでは、 常連客から復活の反響が強く寄せられたのか、置いてあるぐらい。 そして、バーチャ4と同等かそれ以上に、プレイしている人がいるから、 今でもその面白さは通用していると言うことだ。 まず、テクスチャすら満足に張れてなかった前作に対し、 キャラの容姿から、ステージの背景まで、驚異的な進歩を遂げた。 その上、30フレームから60フレームの滑らかな映像群のおかげで より繊細でスピード感溢れるバトルを堪能できるようになった。 あまりの技術力の高さに、サターンでの移植は役不足なほどだ。 完全再現が難しいために、そこら辺は折り合いを付けられてしまったが、 それでも、かなり頑張って再現している。 トレーニングモードや隠しモードを充実させてみたり、 前作のただ移植しただけの内容とは大きく異なる。 家庭用に於ける格闘ゲームをどういったものにすれば良いか分かってきた感じ。 ゲーセンで大金を注ぎ込んで遊ぶようなディープなプレイヤーには 物足りない移植度かもしれないが、 それほど知識のない人ならば、これでも十分な内容になっている。 初期から3D格闘やっている人にとっては、自分の家みたいな、 非常に身近なゲームであろう。