対応機種 | ファミリーコンピュータ |
発売日 | 1988/01/14 |
価格 | 5500円 |
発売元 | コナミ |
コナミマンを操り、各地へ囚われてしまったコナミヒーローを助け出し、彼らと共に悪の根源ワルダーを倒し世界を救うお祭りアクションゲーム。
コナミのゲームキャラという割には「グーニーズ」やら「キングコング」やらただコナミがゲーム化しただけで、それは違うんじゃ…というキャラも多数混じっている。当時は版権の管理が適当だったのだろう。ノリで出してしまった感じだ。
ドラキュラ城や江戸など、登場キャラゆかりのステージが6つあり、そこに捉えられたヒーローを救出する。全員集めたらラストステージへ進めるようになる。
ステージは自由に選択可能で、クリアという概念がないので、スタート地点から戻ることも出来る。
サイドビューのアクションゲームではあるが、探索要素が非常に強く、救い出したコナミキャラの特性を使い分けてステージを攻略したり、隠されたアイテムを集めて自キャラのパワーアップを狙う。これは、当時としてはまだ画期的で、他のゲームキャラが共演することの珍しさも合わせて結構話題となった。
アクションゲームとしては荒削りで大雑把な出来なのも実にコナミらしいと言える。例えば、画面の端まで行かないと画面がスクロールしないので、非常にプレイしづらかったり、強敵と言える敵はたいてい耐久力が高くこちらに突っ込んでくるだけで、アクションの駆け引きがない、プレイヤーの体力が低く、シモンのクロスが強すぎるので、ボス戦はごり押しに頼りがちになってしまうなど。
このように、お世辞にもゲームとして突出した完成度はないが、各キャラクタの性能がしっかり個性分けされていたり、マップデザインに光るものがあり、決して駄作の一言で片付けられるものではない。
これだけ統一感のないキャラとマップを出しておきながら、奇跡的と言えるのか、意外にもきちんとまとまっているのも評価できる部分だろう。
ステージごとにマップチップも敵キャラも使い回しがなく、1から作られており、なかなか力が入っている。シューティングステージが入っているのも、当時は度肝を抜かれたものだった。
色々詰め込みたかったのはわかるが、操作性がややごちゃごちゃとしている印象を受けた。特に最大8人ものキャラクタを切り替えることが出来るのだが、上+Aで、順番にしか切り替えられない。これはかなり不便だった。
カプコン「ロックマン」のように、スタートボタンを押したときに表示されるステータス画面で切り替えられるようにするぐらいが丁度良い。そこで結論。
アイディアの斬新さでカバーした作品。