ワリオランド2


ゲームボーイカラー本体と同時発売されたうちの一本。
とはいえ、これはカラー対応ソフトに留まっており、初期GBでも問題なく動作する。
ただ、セーブデータを作った本体(即ちGBC以降かそれ以前か)によって
内容が微妙に違うらしく、GBCでデータを作ってしまうと、モノクロ版でやるには
一度データを消去しなくてはならない。
なぜなら、セーブデータは一つしかなく、最初からやり直すにはデータを消去しなくてはならないからだ。

このゲームは、一見普通のアクションゲームだが、
プレイヤーのワリオはいくら攻撃を受けても死ぬことが無い。
吹っ飛ばされて集めたコインが数枚無くなってしまうぐらいである。
敵から受けた攻撃によって、ワリオの状態が変化する。
この状態を使い分けて先へ進めていくようになっている。
アクション性も強いのだが、どちらかというとアドベンチャー要素が強い。

ただ先に進めるだけではなく、ステージのどこかに必ず1つあるお宝部屋に入って
ミニゲームをクリアして宝を集めたり、
クリア後には手持ちのコインを消費してパネルをめくって、書かれている数字を当てることで
絵の欠片を手に入れて、お宝地図を完成させる目的も用意されている。

ここら辺の収集意欲を掻き立てる構造は流石任天堂と言わざるを得ない。

上記2つのミニゲームには、最低50枚のコインが必要である。
後者に至っては確実に当てるには400枚程度は欲しい。
そのため、ステージ上に置かれているコインが重要な役目を果たすことになっている。
敵から攻撃を受けてもコインが減るだけだが、これは結構痛いのだ。

一度エンディングを迎えると、クリアしたステージに限りステージセレクトが可能になる。
ここで初めて、ステージ分岐があることを知る。
この分岐は、突飛なものもありちょっと意地悪だが、
その多くは、タックルやヒップドロップで特定の壊れる壁を壊すことで出現する隠し通路の先にある。
意識的に探さないと普通にやっていてはまず見つからないところばかりだ。
上記のお宝部屋も、こういった隠し通路を通らないと行けない場所にあることが多く、
また、隅々まで探索することでコインも沢山集まるので、やり甲斐がある。

なにより、死ぬという概念が無いため、この探索に集中できるのが凄く良い。

ゲームとしてのボリュームに乏しかったり、仕掛けがワンパターンではあるが、
これはこれで面白い部類に入る。
地味ながらも作り込まれているように感じた。
ここら辺は、続編の3でかなり解消されているように思うので、そっちをやってもいいかもしれない。
因みに俺は3は未プレイである。

余談だが、このワリオを作ったスタッフは、のちにGBAのメトロイドを作っている。
最初、GBA一作目のメトロイドフュージョンを遊んだ時に、
どこかしらワリオランド2の香りの感じたのは気のせいではなかったらしい。




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