ウエルカムハウス


対応機種プレイステーション
発売日1996/02/23
価格5800円
発売元ガスト

(c)1996 GUST
戻る

いたずら好きのおじさんに会うべく、ユーモアたっぷりの屋敷を探索する「バイオハザード」タイプの3Dアドベンチャーゲーム。

このゲーム、てっきり洋ゲーだと思っていたのだが、和製である。グラフィックデザインから何から何まで海外産っぽい雰囲気だったので、衝撃的であった。
というか、日本人がアメリカ風ホームコメディを作るってのもナンセンスに思うが...

「バイオハザード」と違うのは、敵がいないので、アクション要素が皆無で、ひたすら部屋を探索してアイテムを探したりフラグを立てたりする。ゲームオーバーという概念もないので緊張感がない。
キャラだけでなくマップもポリゴンで描かれている。ただし、技術レベルが低いのか、全部ポリゴンにした弊害で、モデリングの質はかなり低い。

机の上などにアイテムが置いてあっても、その存在をビジュアルで示したりしていない。机や棚があったらとりあえず調べなさいと言いたいのだろう。
謎解き要素なんかは全くなく難易度なんてあったもんじゃないが、このせいでアイテムのある場所が分かりづらく、製作者の意図しないところでどん詰まりになることが多い。

フルポリゴンでありながら、キャラクターの移動がRPGのマス目で区切ったような移動の仕方をする。決められた上下左右の4方向にしか動けない。
プログラムが大変だったからこういう風にしたのだろうが、キャラ移動の決まりごとは把握しやすいが、自由度が低くなんともみっともない作りだ。
それにこの仕様のせいで、ダッシュ移動しているときに、止まりたい場所をたいがい素通りしてしまう。独特の操作性に慣れれば上手く動かせるようになるが、操作性に癖がある。

ぶっちゃけ走り移動のモーションが不自然で笑える。

決定ボタンが、状況に応じて□ボタンだったり○ボタンだったり、スタートボタンだったり統一性がない。作りが荒っぽい。

肝となるギャグの部分も、はっきりいって全く笑えない。アメリカンジョークを頑張って日本人が再現してみたっちゅう感じで逆に寒い。ゲームじたいも詰まっている部分を除けば短いし、中身もなくつまらない。オチも強引で「そんなバカな!」と言いたくなるものばかり。そこで結論。

売るつもりの無いゲーム。





[2011/01/02]
戻る

inserted by FC2 system