対応機種 | ファミリーコンピュータ |
発売日 | 1989/02/09 |
価格 | 4900円 |
発売元 | ナムコ |
ボスキャラクターとの戦いがしりとりや神経衰弱で行う一風変わった横スクロールアクション。
なかなか、全体的に捻りのきいたゲームで、基本はオーソドックスながら、真新しい感覚で遊ぶことが出来る。
かわいらしいキャラクターや、ポップなグラフィックデザインは、ほかではなかなかお目にかかれない代物で、シュールながら味があって良い。
そんな世界観を受けてか、基本的に敵を倒すことは出来ず、大声でしびれさせて動きを止めるということしか出来ない。
まあ、ただ、アクションパートは正直言って、ほかと大きく秀でている部分はない。はっきり言うと、面白くはない。このゲームの本番はボス達とのパネルゲームにある。
ファミコン時代のプログラミング技術では、まだまだ穴の多いものにしか出来なかった物の、特にしりとりをゲーム上で再現しようという心意気は高く評価出来る。
パネルに描かれた絵を指していくのだが、たとえば、「トラック」の絵が描かれている場合、それ以外に「2t車(にとんしゃ)」「うんぱんしゃ」という風に、複数の言語に反応するようになっていて、
当てずっぽうに答えたらなんとか切り抜けられたり、逆に絵から自分が連想したもので反応してくれない物があったり(大体は強引な解釈で正解になる)、そのさじ加減が面白い。
ちなみに、間違えると制限時間が減らされるので、選択しまくってればいいというわけでもない。時間が切れると負けになる。
これは、20枚のパネルのなかから選ばせるために、その条件でしりとりを成立させるためのヘルプ的な位置づけで付けたのだと思うが、この逆転の発想がいいゲームに仕立てたと思う。
コンピュータは単純ゆえにツボにはまると強烈な強さを発揮することがある。意図したものではないが、人間的なミスまで作っている余裕が無かったのだろう。
ただ、最後のボスはきついと思う。
効果音や音楽もすこぶる出来が良く、さすが老舗ゲームメーカーのナムコと言ったところだ。
ゲームシステムに斬新さが光る実験作。