PC版は人気シリーズだったらしい、アクションRPGサークシリーズの完結編 サーク3をPCエンジンへ移植。 とにかく酷い出来としかいいようのなかった前作の「サーク1・2」を移植した 日本テレネットとは違い、本作はNECホームエレクトロニクスが手掛けている。 確か移植作業はオリジナル版と同じマイクロキャビンが担当した記憶があるのだが…。 見ていられないほど酷かった前作に比べるとだいぶ改善されたと思う。 そもそも開発元から違うので比べるのも筋違いであるが。 本作にもPCエンジンで追加されたビジュアルシーンがあるのだが、 この出来がイマイチで、とくに動きが無く、 確かシーンによっては声に合わせた口パクすら無かった(確か人物が遠目のシーンなどで)ぐらい水準が低い。 その分一枚一枚の絵はそれなりに綺麗だと思ったが、やはりビジュアルシーンは動いてナンボだろう。 なるべくオリジナルに忠実に作ろうという節を感じる。 そのため、PCエンジンのゲームとしては地味でボイスもなく 大半がテキストメインで語られるイベントシーンは淡々とした印象を受ける。 物語は思い切り前作の続きで、はっきり言ってシリーズ経験者以外は置いてきぼりである。 しかも、ゲームスタート時のプレイヤーのレベルが 前作での最大レベルの50からスタートする。 世界観を優先させたのかどうかは知らないが、最初から最後まで主人公が最強状態で ゲームとしては全く面白く無い。 一応レベルアップの概念もあるのだが、ボスも含め全く苦労することなく倒せてしまうので 殆ど意味をなしてないのである。 確か装備品も前作の最強装備をいきなり装備していて、強い装備品を探すという楽しみすら無かった覚えがある。 ただダラダラとストーリーを追うに終始しているのだが、 そのストーリーも相変わらず盛り上がりが無くその割に長めでつまらない。 これらはそもそも元の作品の段階からこういうゲームだと思うのだが、 何故こんなゲームが三作目まで出たのかちょっと理解しがたい物がある。 PCエンジン版とは全く別物なのだろうか?