やるドラが何故受けたのか、分かっていなかったのだろうか。 かくいう俺は、ネットで強引にすすめられて買った3作目「サンパギータ」しか持っておらず それもさほど熱心には遊ばなかった。 とにかく評判が高いのが一作目の「ダブルキャスト」、二作目「季節を抱きしめて」の2本。 “やるドラ”というよりは、ギャルゲーとして受けたんだろうな、と思う。 どれもが、主人公が男でヒロインの女の子との漫画的なストーリーであるし。 俺は、ギャルゲーは苦手ジャンルに入るのだが(特にときメモのようなパラメータ管理のゲームがダメ) ここまでストーリーを見せるという行為に割り切って作っていると、逆に面白く感じてしまい、興味はあった (買うまではなかなか行かなかったが) あと、ギャルゲーほどクセのない設定かな。目を引いていたのは。 さて、PS2で出たやるドラ第一弾は、奇を衒ったものになっていた。 主人公は女性で、ギャルゲー的な男女のストーリーは全くなく、 謎の組織に追われ、どう生き残るかといったようなノリの内容になった。 アニメのクオリティは高いのだが、肝心の中身のボリュームが物足りない。 やるドラシリーズの例に漏れず、今回も確かに100%を達成するのは大変ではあるが、 ストーリーの分岐があまりになさすぎて退屈なのだ。 結局、一本筋の通った話があって、その間に選択肢によってシーンに微妙に変化がある程度。 この後には、BLOODという女子高生が殺戮をするという やたらメディアミックスに力を入れていたやるドラが発売されるも、あっさり撃沈。 まず、前後編に分けて同時発売したのがダメに思う。 6800円×2も一つのゲームに払っていられない。 また、変にゲーム性を出そうと欲を出したのがマイナスに作用したようだ。 PS2になって驚くほど完成度の落ちたやるドラ。 魅力がどこにあったのか作り手が完全に見誤ったのが最大の誤算だろう。