妖怪道中記


ナムコからアーケードで稼働していた横スクロールアクションのPCエンジン移植版。
他にもファミコンでも移植されているが、性能上PCエンジンの方が移植度は高いと言える。

スプラッターハウス同様、タイトルから想像出来るように、おどろおどろしい系のゲーム。
ただ、全体的にキャラクターはデフォルメがかけられており、思ったほど気持ち悪くは無い。

舞台が地獄ということもあって、ステージ風景に関してはかなり残酷といってもいいかもしれない。
針の山が出てきたりと、地獄という単語を聞いて大抵の人が頭の中に浮かび上がるイメージを
そのまま具現化した物ばかりである。

この頃の流行りなのか、ステージの途中にはお店があって、
ここでお金を使って体力回復が出来たり、攻撃アイテムを買ったりすることが出来る。
これは同社のオーダインでも同じような要素が入っている。

合間合間には、イベントキャラが出てきて何か台詞を喋ったりする。
これはとてもシュールで、まるで源平討魔伝を思い出す。
これに限らず、全編雰囲気が源平討魔伝のような感じで、
こういうノリは当時のナムコの十八番だったらしいのか、
尾を引くようなジメジメした様子が上手く描かれている。

全体的に、気が滅入るステージが目立つ。地獄だから仕方が無いのだが
最終ステージの5面辺りだと、当時小学生の俺では、精神状態が持たないぐらいだった(これはおおげさだが)

難易度もちょっと高く、おいそれとクリアするのは難しい。
それに輪をかけるようにマルチエンディングを採用しており、
これはゲーム中で無益な殺生をしない。つまり、敵をなるべく倒さずにエンディングを迎えるという
いわゆる制限プレイをすることがハッピーエンドの条件だ。

あまりに敵を倒しすぎるとせっかくクリアしても、地獄へ逆戻りするという結末になってしまう。
これには萎えるばかりだ。
普通にプレイする分には、大体が人間界へ戻るというパターンだが、これはハッピーエンドでは無く、
どうにも煮え切らない演出で幕引きを迎えるようになっている。
ハッピーエンドは、天界へ行くやつなんだが、これを見るのは相当難しい。



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