対応機種 | ニンテンドーDS |
発売日 | 2007/11/08 |
価格 | 2800円 |
発売元 | スクウェアエニックス |
平面上に表示されている「ょすみん。」。同じ色の四角をタッチorスライドして消しながら時間内にノルマを達成しいく、至極シンプルなパズルゲーム。
元々はWeb上のFlashゲームだったようである(現在もプレイ可能)。好評に付きDSで発売と言う触れ込みだが、個人的には逆だと思う。
まずWebゲームで話題性を持たせて反応を見て、いざ発売という流れをはじめから想定していた気がする。これだけ、タッチ操作と相性のいい企画は無い。
この会社(スクウェアエニックス)らしくないゲームだなぁと思ってスタッフクレジットを見ていたら、どうも吸収合併したタイトー主導で開発されたゲームのようだ。
それがわかると、どこかタイトーライクな雰囲気がある点も納得出来る。
全体的なデザインがバンダイナムコゲームス「もじぴったん」にそっくりだ。パクリとは言葉が悪いが、少なくとも意識、参考にはしただろう。
一度に多く消すことで高得点、連鎖システム、対戦モードなど、一通りパズルゲームとしての要素は備わっており、基本はしっかりしているため、完成度は高い。
ハイスコアや対人戦を競うといった古風なゲームだが、それが逆に新鮮で面白い。そのためのモードも充実しており、値段の割に楽しめる。
強いて言えば、同じパズルゲームで任天堂「パネルでポン」に近い印象を受けた。
とにかくひたすら休む間もなく、消す作業が続くし、連鎖や制限時間に追われるので、忙しいのだ。
連鎖のタイミングはかなり緩いし、パネポンほど多忙ではないが、途中で水が欲しくなる。面白いが、疲れる。贅沢な話だが、正直な感想だ。
カートリッジが無くても友達と対戦が出来たり、体験版をプレゼント出来る辺り、コンパクトなゲームの強みだ。販促を狙った仕掛けだろうが、逆にそれだけで満足しかねない危険もはらんでいる。
一人用モードのノルマを達成、及びハイスコアを狙うためには、ただ消していればいいというわけではなく、ちょこっとした工夫が必要だったり(工夫というほどではないが)、奥の深いゲームとなっている。
そこで結論。
久々にゲーム性で勝負している作品を見た。良作。