ゆけゆけ!!トラブルメーカーズ


対応機種ニンテンドウ64
発売日1997/06/27
価格8900円
発売元エニックス

(c)1997 ENIX / TREASURE
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メガドライブ、セガサターンと言ったセガハードで主に活動し、数々の傑作アクションを産み出してきたトレジャーによるニンテンドウ64作品第一弾!!
明朗快活無敵戦闘メイドロボ(なんじゃそりゃ!)「マリナ・ナゲット」が、掴んでフリフリ、掴んで投げての大活躍!!

ゲーム内容は、王道の横スクロールジャンプアクションで、トレジャーの十八番というだけあって、ほとんど隙無しといった作りで、非常によく出来ている。

64なのにほとんどポリゴンを使っておらず、必要最低限という感じで、大半はドット絵(任天堂「スーパードンキーコング」などのように予めレンダリングされたもの)である。
このことは、見た目が貧弱に見えがちであるが、ゲームとしては無理矢理感がなく、綺麗にまとまっていていい。

また、このようなゲームは64では本作が初(だったはず)である。
64だから3D、ポリゴンという選択肢を無批判に採用するゲームが多い中、2D路線を強く押し出した本作は、それだけで高く評価されていい。

アクションがかなり沢山用意されており、64のコントローラ全部を使った操作性は、慣れるまでは難しいが、序盤のステージで、しっかり練習できるように配慮されている。
そのおかげもあって、ゲームを進めるごとに、自然とシステムに慣れ親しんでいくことができる親切設計となっている。

しかし、ゲームの難易度としては、アクション苦手な人がクリアするには厳しいといった程度の難しさで、やりこみ要素のクリスタル集め、そして、タイムアタックのランクAを目指すとなると
かなり大変といった辺りにあり、アクション慣れしたプレイヤー向けとしては、なかなかの歯ごたえを味わえるゲームと言えるだろう。

ステージは変化に富んでおり、1ステージしか登場しない仕掛けが随所に登場し、また、ストーリー仕立てになっていることもあり、プレイヤーを飽きさせない工夫が凝らされている。

世界観もコミカルタッチで、軽いノリが遊んでいて気持ち良いし、メイドロボ、マリナを始めとして敵キャラクター、そして「ねんどろ」というキャラが非常によく出来ている。
ストーリーはいい意味でいい加減で、いい意味で適当なのも、アクションゲームとしては良い方向に作用していて、単純に楽しい。

非常に良く出来たゲームなのであるが、64で2Dという部分が引っかかってしまったのか、あまり注目度としては高くないのが悲しい。コレはもっと注目されても良いはずだ!!
そこで結論。

ポリゴンだけがゲームじゃない。傑作!!





[2018/06/13]
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