ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣


対応機種ゲームボーイアドバンス
発売日2003/03/14
価格4800円
発売元任天堂

(c)2002 2003 Nintendo / CAPCOM
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スーパーファミコンで発売された「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」を移植したものと、2〜4人で協力プレイで謎を解いていく完全新作「4つの剣」の2本が収録されたゼルダシリーズの新作。

「4つの剣」は、遊ぶには人数分の本体とソフト、そして通信ケーブルが必要であり、敷居が非常に高い。性質上一人だけでは遊ぶことすら出来ない。
後述する「神々のトライフォース」とは全く別プログラムで作られているっぽく、これはかなりもったいない。自分は遊ぶ環境がなかったのでこちらのモードに関してはこれ以上書けない。

で、ソフト一本だけで遊べないんじゃ、商品として成り立たないってわけで、「神々のトライフォース」をセットにしたのだろう。
開発はカプコンが行っているが、任天堂ブランドということもあって、再現度はかなり高い。
これに限ったことではないが、任天堂のゲームだけ、違うハードで動いてるんじゃないかっていうぐらい、クオリティが高い。特に音源の使い方が上手い。
スーパーファミコン版をほぼ違和感なく再現している。画面サイズが小さかったり環境が違うのだが、そのへんも含めて違和感を与えない調整をしている。

ただ、追加ダンジョンがあるのだが、「4つの剣」を遊んでいないとプレイできないというのが気に入らなかった。他にも追加要素があるようだが、「神々のトライフォース」だけやっていても遊ぶことが出来ない。
これにはゲンナリした。

ボタン数と配置が異なるため、操作し辛い。Bボタンで剣を振り、Aボタンでアイテムを使用、Rボタンで会話、ダッシュ、岩を持ち上げるなどを割り当てている。最後までプレイしてみたが馴染めずに終わってしまった。
元々がSFCのコントローラで快適に遊べるよう設計されていただけに、こればっかりはどうしようもない。どうせなら、プレイヤーがコントローラーの配置を自由にいじれると良かった気がする。

SFC版で辛いんじゃ?と感じられた部分を中心に難易度も再調整されてるっぽい。わかりづらかったギミックは丸々カットしているところも見受けられた。

また、微妙にメッセージが変更されている。本作は海外版が先行発売されているのだが、まさかそこから再翻訳したとか?基本的にはオリジナル版とほとんど同じ。

任天堂のゲームは非常に出来がよろしいのだが、ここ最近は多人数プレイの楽しさを強要するようなケースが多く、やりたいことはわかるが、取っ付きが良くないと思う。そこで結論。

一緒に遊ぶ環境がないと価値が半減。面白さも半減。





[2010/11/23]
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