Z.O.E


見た目とは裏腹に、驚くほど簡単な操作で複雑な動きを行うことが出来る
驚くべきゲーム。

やっぱり最初に受けた印象は「アーマードコア」的なマニアック感で
それでもメタルギアソリッド2の体験版に釣られて買ってしまう。

ジェフティというロボットを、空中で動かし敵を高速で倒していくと言う感じのゲーム。
とにかく展開が目まぐるしく、やる方の負担が大きそうな印象。

だが、操作形態は直感的で分かりやすく、システムも至ってシンプルだ。

このゲームはPS2が発売されて丁度一年経った頃発売されたが、
PS2ならではのゲームがやっと出てきたという感想を持った。

まず、これだけ高速に動き、敵も四方八方取り囲まれ
乱戦を繰り広げるにもかかわらず、一切処理落ちが無い。
勿論、エフェクトも貧弱(続編が出た今では貧弱と言わざるを得ないが)ではなく、派手な部類に入る。
グラフィックの質も全体的に高め。
近づいてもテクスチャの質感が綺麗なまま映るのはコナミ小島チームのこだわりや技術力の高さを感じる。
(PS2でもゲームによっては泥臭いテクスチャのゲームもあるので)

それこそ、プレイした体感では、アーケードの派手目のゲームをやっている凄みを感じた。
臨場感が半端ではないのだ(飽くまで当時基準だが)

それを彩る、センスの良いテクノ系楽曲群もプレイヤーを乗せる演出に一役買っている。
特に立ち上げた際に流れるデモムービー(コンテもさることながら)の歌も素晴らしい。

ゲーム部分の爽快感、臨場感、迫力、
そして、常にハイテンションのまま推移するストーリー
と、引っ張りどころは満載だ。
一瞬でもプレイ中遊び手を冷めさせない、テンションを維持させようと努力している。

だがやはり、ここまで新しいことをやっているだけに、今一歩の感は拭えなかった。

戦闘は、近距離攻撃より遠距離でホーミングレーザーを撃っている方が遙かに効率が良く
ダメージを被ることなく敵を倒せてしまうため、終始敵をロックオンしてホーミングの繰り返しになりがちだ。
せっかく迫力のあるバトル空間を用意しておいて、これは勿体ない。
一部の強敵にはこれは効かないよう出来てはいるのだが。

もう一つはキャラクターの魅力の無さ。
まだまだPS2の性能を生かし切れていない段階での開発と言うこともあって
人間のモデリングがこなれておらず、地味である。
また、ゲームのストーリーとしては、非常にボリュームが無く、
挙げ句の果てに未完結に終わってしまう。

でも、PS2初期にしてはよくここまでやったというのが正直な感想だ。
ゲームとして全然完成されていない段階でのクソゲーが氾濫していた中で
荒削りではある物のここまで質の高いゲームを出せた功績は大きい。




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