対応機種 | プレイステーション2 |
発売日 | 2003/02/13 |
価格 | 6800円 |
発売元 | コナミ |
小島秀夫プロデュースによる3Dロボットアクションゲーム「Z.O.E ZONE OF THE ENDERS」の続編。
グラディウスのビックバイパーが登場したり、アトラスの金子一馬がメカニックデザインとして参加するなど、今作も発売前から話題を集めた。
前作の欠点をものの見事に綺麗さっぱり解消しており、順当に発達を遂げた続編という感じの作りだ。
この辺の流れは、コーエー「真・三國無双2」に通ずる部分もあり、各社プレイステーション2の開発にようやく慣れてきた印象で、熟れた3Dアクションゲームが増えてきたように思う。
まずストーリー面。
消化不良に終わった前作に決着をつけるかのような内容になっている。ストーリーは前作から続いているものの、主人公が変わることもあり、内容的にも前作を知らなくても問題ないといえば問題ないが、
前作のストーリーがダイジェスト化されたムービーがきちんと収録されており、タイトル画面から振り返ることが出来る配慮がある。
作風も一新され、前作はどちらかと言うと「新世紀エヴァンゲリオン」みたいな感じだった(かなり違う例えか!?)。今作はそこから一気にミリタリー色が濃くなり「装甲騎兵ボトムズ」とか「超時空要塞マクロス」のような路線になった(たとえがやっぱりちょっと違うか!?)。
ムービー時のグラフィックも大きく変化してて、人間キャラクタが登場する部分だけはセルアニメになった。
これは、手法だけ見れば、強引で違和感を残すものである。
しかし、ムービーの切り替わりが実に自然で、使い方が実に上手くて、実際見てもらうとわかるのだが、「全く違和感がない」。
3Dポリゴンからセルアニメーションへの繋ぎは、ナイス!としか言いようのないクオリティだ。
また、コックピットから無線通信を行う際も、セルアニメの顔が表示され、前作では計器類のみで何も表示されず寂しかった画面に、華を添えている。
シナリオ、そしてゲーム、両方共、非常に高水準で、良く出来ている。
全体的に、プレイヤーをノせる演出を心得ていて、似たり寄ったりでない、シチュエーションの異なるステージがムービーと交互に次々と襲いかかるようにやってきて、プレイヤーを飽きさせない。
この辺は、さすが小島組!と言ったところだろう。
スタッフロールには出てないけど、小島監督がかなり口出ししてると言うか、関わってるように思うのだが、真相はどうなのだろうか?
気になった点と言うと、レベルアップのシステムが引き継がれているが、これって頑なに残しているがそれほど重要な要素なのだろうか?ボス戦後に強くなる程度でいいような気がする。
実際、サブウェポンはゲーム進行と同時に増えていくようになっている。
前作を全体的にブラッシュアップさせており、気持ちよく遊べるロボットアクションゲームへと昇華した。
ロボット好きなら、本作のアドバタイズムービーを見ると、身体がうずいてくること必至。そこで結論。
Z.O.Eはコレが完成版だ!さあ、遊べ!!