リターントゥゾーク


海外物のADVは、このゲームが初めて(のハズ)なのだが、
中でも、古い部類に入るZORKシリーズは、とんでもなく理不尽なゲームである。

まず、筋道の立ったストーリーが無い。
このリターントゥゾークにしたって、突然さえない山道から
何の説明もなくスタートし、近くの枯れた木にとまっているハゲタカに
興味本位でちょっかいを出すと殺されてしまうのだ。

一見、ハゲタカに関係のなさそうな行動を取っても、突然殺されてしまうこともある。

一応、喋る台詞は全て日本語訳されていた(記憶がある)んだが、
どうにも聞き取りにくい。まるで、素人が吹き替えた感じである。

何のヒントもなく、何の脈略もなく、フラグを立て先に進めていく。
限りなく理不尽で難しい。
よくこんなものが海外では受けていたものだ。

なんといっても酷いのは、ハマリ状態に陥ること。
ハマリ状態とは、昔のADVでは当たり前にあったのだが、
ハマっていると気付かないといつまでも先に進めない状態になることを言う。
つまり、その状態からどうやっても先に進むことが出来ないことを指す。
リセットして最初からやり直すなり、セーブした地点でハマる前の状態からやり直すなり
しなければならないのだ。

全体的に実写傾向のグラフィック。
要所要所では(当時は綺麗だった)CGムービーが流れる。
一部のムービーでは実写の人間が出てきた記憶がある。
ということもあって魅力的なキャラクターはいないし、
そもそも、面白くない。

しかしなぜ、アニメ描画に特化したPC-FXで、その性能を生かせない
こういうゲームをわざわざ移植したのかそれすらも謎である。
確かZORKシリーズはPSやSSでも同時期に出ていたが、どれぐらい売れたのか疑問だ。
でも、このリターントゥゾークの家庭用版はPC-FXだけだったように思う。

因みに、売却したのだが買値が7800円で売値が50円だった。
買ったのは家の親父だが。





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