コード・エイジアーカイヴズ 〜最後におちてきた少女〜


掲載雑誌月刊少年ガンガン
巻数全3巻
作者WARHEAD / AIYAH-BALL
発売元スクウェアエニックス


戻る

コミック版「コードエイジ」プロジェクトとして連載されてきた本作。
大ヒット漫画「鋼の錬金術師」のAIYAH-BALLを迎え、メディアミックス作品として大々的に売り出された。

3巻で終了と知った時、ああやっぱりな…と思ったものだ。

受け入れづらいデザイン、全体に漂う馴染みにくいセンス、ノリ。カット割りも下手くそで、状況の理解がしづらくしばしば混乱するレイアウト。
いくら絵的に描き込まれていても、読者に理解(読解)されなければ、落書きと一緒である。漫画は美術作品ではない。

ゲーム版のキャラが出てきたり、物語が連動していたりするのだが、どーも、核となるゲームが不振だったことで、早々に見切りをつけたみたいで、終盤はとくに駆け足で強引な展開をする。
全部で3巻とはいえ、ページ数としては結構分厚くて、読み終わるのに多少時間を要したのだけども、実態は中身のないバトルシーンの絵が延々とつづられたものが大半という、イマイチさである。

AIYAH-BALLが参加しているからか、なんだか全体的にハガレンくさい。キャラ設定や人間関係など。しかし、本筋がダメダメなのでつまらない。
キャラクタの行動の動機付けなんかも薄くて、突拍子もない行動に出たり、強引である。
出来の悪い漫画にありがちな「これは設定ですから!」的な、ご都合主義も目立つ。まあこの辺はゲーム版からしてアレだったのだが。ゲームをやってない人からすれば、さらに悪い印象を持たれただろう。

ゲームもダメなら漫画もダメだ。





[2006/04/03]
戻る

inserted by FC2 system