ディアブルカプリス


開発ツールRPGツクールMV
発売日2015/12/17
価格0円
発売元地獄カバ

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RPGツクールMVに収録されているサンプルゲームの一つ。
基本的にはオーソドックスなRPGのスタイルだが、魔物を使役して戦闘に参加させるなど、挑戦的な要素が多い意欲作だ。

ゲームの概要を説明すると、最大4人パーティのうち、2人は固定で、残り2人は、魔物を作り出し、その魔物をパーティメンバーに入れて一緒に戦う。
魔物は経験値での成長はせず、拠点で販売している各種対応したドーピングアイテムを与えることで強くすることが出来る。
召喚できる魔物の種類は全部で12種類。戦闘で戦って勝ったことのある魔物の一部が、召喚して使役できるようになる。

続いて驚くのは、フィールドマップが凄い。
「RPGツクールMV」で機能対応された、ピクチャーの一枚絵マップを採用している。
従来の「RPGツクール」製作品では、マップタイルを1マスずつ配置していく、SFC時代、ドット絵時代のRPGが主流だった頃の表現法が使われている。
が、本作では、すべてのマップがスクウェア「ファイナルファンタジー7」プリレンダCGの一枚絵のようなゴージャスな作りになっているのだ。
ただ、プレイヤーの移動方式はマス目方式なので、移動可能範囲や当たり判定の設定にやや難点が見受けられるが、やはりこの力業は素直に凄いと言わざるをえない。
残念だったのは、フィールドのピクチャ表示にあまりに負荷がかかりすぎてるせいなのか、かなり頻繁に強制終了がかかるのが辛かった。

戦闘はさすが「ツクールMV」サイドビュー戦闘で、シンボルエンカウント方式を採用している。プレイ時間はだいたいスムースに行って1時間40分程度。

ウィンドウやインターフェイスをカスタマイズしており、一枚絵のフィールドなのも相まって、ほとんど「ツクール感」が無い。素晴らしい。

一方、独創的な作風と引き換えに、魔物を管理するコマンドが不便で操作しづらかった。
例えば、パーティの入れ替えとか、控えのリストの画面で能力値だけでなく使えるスキルも見れるようにしてほしかった、ドーピングアイテムを使うときの挙動が独特等(独自システムを乗っけたのでしょうがないっちゃしょうがないのだが)

あと、ポインタで画面上のアイコンを操作する場面(地図画面、魔物リスト)は、ポインタの移動が遅かったり融通がきかないのが気になるが、発想は面白いと思う。

「RPGツクールMV」の可能性を見出した力作といえるだろう。そこで結論。

独自性が光る作品。





[2017/02/03]
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