マシンツリー


開発ツールオリジナル
発売日2014/07/07
価格0円
発売元QuantumDot.inc

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「RPGツクール」等の開発ツールを使わず、1からプログラミングされて作られた昨今では逆に珍しいパターンのRPG。
1時間ちょっとで終わる程度の短編となっている。

完全自作のせいもあってか、バグなどが目立つところはある(一度エラーを吐いて強制終了にぶち当たったのと、正常だと思われる処理が行われないなど)。
いわゆる昔のRPGのようなマス目移動の形式ではなく、斜め移動が可能となっているが、壁や村人などの当たり判定が粗いなどもある。
だが、まともに遊べないほどでない。

装備のシステムは一切なく、代わりにスキルシステムでカスタマイズを行うようになっている。
モナドという装備品を1つだけつけることが出来て、習得レベルに達していればモナドに格納されているスキルを覚えることが出来るのだ。
スキルは一人最大8個までしか同時に覚えられず、8個を越えた場合は取捨選択することになる。

また、モナドの中にあるスキルは消耗品で、誰かが覚えるために使ってしまうと、それを使い回すことは出来ない。

スキルには戦闘で使うものと、ステータスを上げたり、属性耐性を得られるものなどがあり、これらを組み合わせることでパーティメンバーを強くしていく。
モナドは主に敵が落とすが、キャラクタごとに予め所持しているモナドもあり、基本的にはこれをつけていれば、各キャラの特色を引き出すスキルを覚えていってくれる。
困ったときは、初期装備のモナドをつければ良いようになっている。

店で買い物なんかも出来るようになっているが、敵を倒してもお金が手に入らないので、なくても良かったように思う(その代わり回復アイテムを良く落とす)。

レベルが非常に上がりやすく、2,3回の戦闘でどんどんと上がっていく。レベルが上がると全回復するので、不自由することもない。
だが、新しいダンジョンに入ると、敵が段違いに強くなることと、エンカウント率の高さが気になった。
基本的には特定のスキル、多段攻撃の技と、消費MPの少ない初歩魔法を使っていれば問題のない作りにはなっている。

ツールを使ったゲームと比べると、完全自作なので演出周りやエフェクトが弱い感じはするが、それはしょうがないだろう。
(個人的にはMS-DOS時代のレトロな時代のゲームを思い出して、ネガティブな印象は持たなかったが)

確かに、少々の食い足りなさや、スキルの取捨選択の要素にまだ練り込んで欲しいと感じる部分はあったが、これでも十分楽しめた。そこで結論。

気合を感じる一本。





[2016/04/16]
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