0 day Attack on Earth


対応機種Xbox360(XboxLIVE arcade)
発売日2009/12/23
価格1200マイクロソフトポイント
発売元スクウェアエニックス

(c)2009 SQUARE ENIX / GULTI
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フィールドを縦横無尽に駆けめぐる、360度全方位型シューティングが、この「0 day Attack on Earth」だ。

左スティックで自機の移動、右スティックで攻撃したい方向へ弾を発射する。
敵を倒すと出現するパワーアップカプセルを取っていくと、自機の強化されていく。

シューティングゲームということで、至ってシンプルなシステムなのだが、肝心な爽快感に乏しく、地味な仕上がりで出来がよろしくない。

ステージクリアの条件は、指定された特定のクリーチャーを全滅させることなのだが、制限時間が設定されており、ステージが進むにつれてノルマが増えていくので、寄り道が出来ない。
淡々と同じクリーチャーを効率よく倒し続けるというつまらない作業になりがちである。

弾の射程が狭く、かなり近寄らないと敵に当たらない。そのうえ、パワーアップしても、それほど弾幕が広がらない。
そのため、敵に攻撃を当てるには、必然的に近距離で近寄って戦うことになる。弾をよけながらという熱い駆け引きに欠ける。

逆に、全方位から敵がやってくるので、突然画面外から敵が高速でやってこられても、対応が出来ず、訳もわからずダメージを食らってしまう。
画面外から敵が来るのなら、マーカーなどで注意を指し示すなど、または、背景との色遣いを変えて目立たせるなど、改善の余地はあったはずである。

また、LBボタンでブースト機能があり、自機のスピードをアップすることが出来るが、早すぎる。
早すぎて障害物に当たったりしてしまう。独特の慣性のきいた動きもあるが、使いづらい。

一番最初のニューヨークで要求される撃破クリーチャーが最も強いというのも、ゲームバランスが悪い。
その代わりそれ以降のステージでは、ザコキャラクタとの妨害を入れることでバランスを調整している。

スコアが上がっていくと階級が同時に上がるのだが、逆に低いままゲームオーバーになると降格することもある。
階級が高くならないと、使える機体が増えていかないのなら、降格というシステムは絶対に入れてはならなかった。
下手な人はずっと新しい機体が使えないままという最悪の状態が発生するからである。

ニューヨーク、日本、パリと3つの舞台があり、それぞれ7ステージ用意されている。合計21ステージ構成だ。
ゲーム的にはただ背景でしかないが、それぞれの場所の観光名所を入れたことで、かろうじてそこがパリだとか東京とかわかる程度の希薄なグラフィックで、味気ない物がある。
もう少しこの辺の設定は生かせなかったか?

グラフィックは全てフルポリゴンで描かれており、映像自体は綺麗なのだが、ゲーム性に関しては、非常に地味で、やり込みがいの無いゲームである。

しかし、ステージの読み込みにかかる時間が長すぎる。DVD-ROMのゲームを遊んでいるかのような錯覚を受けるほどだ。

ゲームモードは、オンライン通信を介して、協力プレイや対戦プレイなど、力が入っているのだが、ゲーム自体の完成度が低く、つまらない。音楽も駄目。
この程度の内容で1200マイクロソフトポイントというのも、高すぎる印象がある。

フルポリゴンでこの内容ならもっとド派手に作り込めば、面白くなるゲームだと思うのだが…。半ば見切り発車で出してしまったようにも見える。そこで結論。

最悪の味付けで最悪の完成度に。駄作。





[2010/01/27]
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