対応機種 | ニンテンドウ64 |
発売日 | 1998/02/28 |
価格 | 6800円 |
発売元 | 任天堂 |
数少ない「スノーボード」をテーマにしたスポーツゲーム。
ゲームとしてはレースゲームに近い部類ではあるが、格好いい技を決めたりといったスノーボード特有の要素も強いため、一概にレースゲームとは言えない。
この辺りは、「ウエーブレース64」に近い趣であり、同じスタッフが製作しているのかと思ったが、どうやら違うようだ。
ゲームの作りとしては、おおよそリアルさを追求した「リアルシミュレーター」に近いと言っていいだろう。
ちゃんとボードの角度もしっかり操作してあげないと、着地時にとにかくよく転ぶし、雪の質感や滑走時のエフェクトなどが素晴らしくよく出来ている。
かなりやりこんでも、転倒してしまう失敗はおそらく珍しくないと思われる。
ゲームとしての面白さよりも、リアリティにこだわった作りは、SCE「グランツーリスモ」と同様で、そのこだわりが、結果的に完成度を高めている。
操作性は良い部類で、空中で決めるエアトリックはコマンド技になっているが、どの技もかなり整理されていて覚えやすいし出しやすい。
もちろん、基本操作も良く出来ており、すぐに馴染むことができるだろう。
この辺りは、さすが任天堂!!といったところだ。
舞台となるコースも多彩で、中には橋の上を渡るなどといったケレン味溢れるコースもあり、すぐには飽きさせない魅力に満ち溢れている。
ゲーム1本の分量としては、やや物足りなさが気になるかなといった程度ではあるが、このゲームの楽しみどころはそこではないのだから、あまり気にすることでもないだろう。
地味でニッチなゲームではあるが、しっかり作り込まれているため、遊んでみると意外と面白いことに驚く。しかし、敷居の高さも同居しているため、やはり人を選ぶゲームではある。そこで結論。
スノボとしっかり向き合った本格派のゲーム。