ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ


対応機種ニンテンドウ64
発売日1999/01/21
価格5800円
発売元任天堂

(c)1999 Nintendo / HAL Laboratory
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任天堂の看板キャラクター達が戦い合う、対戦格闘アクション。
これで面白くなかったら詐欺だ!と言われんばかりの内容だが、果たして完成度はどうだったのか。

先に結論を述べてしまうと...詐欺ではなかった。

普通の対戦型格闘アクションとは、ルールが異なっている。
1vs1ではなく、最大4人で戦う(1vs1でも戦える)。体力ゲージに類するものはなく、代わりに吹っ飛び率というパーセンテージがあり、攻撃を受けることで上がっていき、これが高ければ高いほど、“場外に吹っ飛びやすくなる”。
いわゆる「負け」になる条件が、フィールドから落ちたり場外に吹っ飛ぶというものになっているので、運が良ければ実力差のある相手にも、まぐれ勝ち出来る可能性が残されている。

また、このゲームは平等な条件で戦うのが基本の対戦型格闘アクションというよりも、どちらかと言うとパーティゲームの色合いが強い。
例えば、ステージ上にギミックが用意されていたり、ランダムにアイテムが出現し、これらを駆使することで、新たな駆け引きが生まれる。

そのほか、対戦相手にハンデを取り入れることが出来るようになっていたり、そういったたぐいの対戦ルールがたくさん設定できるようになっており、
このことは、本作は明確にパーティゲームであるということを指し示している。

格闘ゲームと言うと、コマンド技を覚えなければならないなど操作の敷居が高そうなイメージだが、本作では徹底してシンプル化がはかられており、誰でもすぐに入り込めるような配慮がある。

基本操作は、Aが通常攻撃、Bが必殺技で、後はレバー(スティック)の上下左右の組み合わせで完結しており(必殺技の場合はB、上B、下Bの3種類)、すぐに馴染むことが出来る。
後は、Zがガードで、A+Zでつかみ、といった具合。

ただ、ちょっと気になったのが、すばやくレバーを倒すという操作があり、普通に倒すと歩き、すばやく倒すと走るといった操作に割り当てられているのだが、この手の操作の使い分けが少々やり辛い。
慣れると気にならなくなる程度の問題なので、さほどのことではないのだが。

しかし、このゲームには、致命的な欠点がある。それは、一人で遊んでいてはほとんど面白くないということだ。
一人ではCPU相手に対戦の練習程度にしか遊べないのだ。

任天堂のニンテンドウ64作品は、対戦に力入れたゲームが多く、また、その殆どの対戦プレイは、クオリティが高い。だが、やはり本編は一人用で遊べるモードが面白いことが前提であるように思う。
格闘ゲームなのだから、ゲーム内容的にはこのようなものなのかもしれないが、一人ではあまりに遊び込める余地がない。要するに、遊び相手がいて初めて真価を発揮するゲームになっているのだ。

とはいえ、キャラクタやステージ、そしてゲーム部分があまりに良く作り込まれているので、その欠点を吹き飛ばすほどのパワーはある。そこで結論。

単なるお祭りゲーにとどまらず、コレは対戦格闘アクションの革命児だ!!





[2018/04/29]
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