何故、こういうゲームバランスを取るのか理解に苦しんでしまう。 ストーリー重視の格闘ゲームになっている。 イベントの合間に格闘シーンが用意され、 多VS多の戦いが展開される。 こちらは3人で、残る2人はCPUが動かしてくれるのだが、 こちらはバウンサーポイントという敵を倒すことで入手できるポイントを消費して キャラクターを強化することが出来るという育成要素が入っているのだ。 強化することによりHPが増えたり、攻撃力が増えたり、必殺技も増えた覚えがある。 ただ、操作するキャラクターは自分でその都度選ぶことが出来て 強化できるのはその使ったキャラクターだけ。 ここで偏った成長をさせてしまうと、2周目以降での敵の強さが 一番強いキャラクターに合わせて強化されてしまう。 そのため、この仕組みを理解した上で遊ばないと、とてもじゃないが2周目以降遊べたものではない。 隠し要素もそれなりに用意されているために2周目、3周目と繰り返し遊ぶようになっているのだが(実際、キャラクターの強さは引き継がれるし) これでは遊ぶ気が起きないのである。 また、この頃のPS2のゲームはこれぐらいのゲームはゴロゴロしていたのだが、 見所はグラフィックだけ。 ストーリーはかろうじて起承転結がなされているだけで、全く面白くない。 バウンサーに関してはムービーとリアルタイムイベントと、分けて見せているため その落差と合間のロード時間が非常に目立つ。 コンテや演出に光る点も見受けられなかった。 英語/日本語ボイスをこれ一本に入っており、切り替えられるぐらいが唯一好感を持ったぐらいか。 普通に大作ゲームで、インターナショナル版が多い昨今、容量の関係もあって難しいが 見習って欲しいところである。 それから、音楽。 パンクな感じが凄く良いのだが、残念なことにゲーム中では聴く機会が少なかったのが残念だった。