コールオブデューティ モダンウォーフェア3


対応機種プレイステーション3/Xbox360
発売日2011/11/17(字幕版)/2011/12/22(吹き替え版)
価格7980円
発売元スクウェアエニックス

(c)2011 SQUARE ENIX / ACTIVISION / infinity ward / SLEDGEHAMMER GAMES
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マカロフの陰謀を阻止すべく全世界で活動を続けるタスクフォース141、デルタフォースの壮大な戦いを描いた人気FPSシリーズ。
主要開発メンバーが離脱するという事件があった穴埋めのためか、インフィニティワードとスレッジハンマーゲームズ(デッドスペース)との共作になっている。

ゲームモードは、「モダンウォーフェア2」を継承しており、キャンペーン(シナリオ)モード、スペシャルオプス(Co-opプレイ対応)モード、マルチプレイ(オンライン対戦)モードの3つ。

このレビューでは主にキャンペーンモード中心に語る。

個人的には、レイヴンソフトウェアが作っているという噂が立っていたアドベンチャー要素の強い新作の方が遊びたかった(多分来年出すのだろう)。
要するに、新しい作風、世界観にしてくれたほうが新鮮で、より楽しめるからである。さすがに同じ作風の作品を続けて出されると飽きてしまう。
全く違うジャンルのゲームの例えで申し訳ないが、マルスが主人公の世界観で延々と「ファイアーエムブレム」が出されるような感じ。

「コールオブデューティ4 モダンウォーフェア」がシリーズ出世作だったから、どうしてもこの路線が待望・優遇されるのは仕方のない話なのだろうが、シナリオモードに限って言えば、戦争ものとしては王道過ぎてなんだか味気ない作りで物足りない。
それにしても、アメリカ人は、こういう陰謀論的ストーリーに弱いというか、本当に好きなんだなあと思う。

ストーリーが2からの完全な続き物でありながら、解説が一切無いので、プレイ済みでないと楽しめないことも欠点として指摘しなくてはならない。
1から2の時は若干仕切りなおしした感じだが、今作はそういうフォローが全くない。これは大減点と言える。

難易度については、序盤からややきつめの印象を受けたが、通してみてみると悪質なステージがなくなっていて、かなり遊びやすくなっている。一度死ななきゃわからないってところもほとんどなく理不尽さがなくなっている。

ストーリーに関するフォローが一切ないこと、かつ、そのストーリーの内容もチト無理矢理感があることから、すでにこのシリーズは、オンライン対戦モードがメインであって、他はおざなりでもいいという考えなのだと思う。
シリーズの看板ばかり大きくなって、へたに稼ぎ頭になってしまったから、年1本のペースで無理矢理にでもリリースすることになり、ネタがなくても人海戦術で強引になんとかパッケージの形を作って出す。

人気に火が付けばとにかくごり押して続編を作っていく実にアメリカ的手法だが、もうちょっとこだわって作って欲しいと触ってみて感じた。クオリティは高く良く出来ているんだけど、なんか物足りなさを感じるのだ。
逆に、日本人はもっとこの積極性を見習ってもいいと思う。個人的にはそこまで絶賛するゲームだとは思わなかったが、任天堂「ゼノブレイド」は、妙に人気が高いので多少マップを使いまわしてでもいいから続編を1年半ぐらいで出すせこさがあってもいい(それはそれで色々言われるだろうが)。

相変わらず、字幕・日本語吹き替え版と分けて発売している。おそらく、ローカライズ権を持った会社であっても、あまり内部プログラムを触らせないようにしているのだろう。
字幕版は、一部音声がテキスト表示されなかったり、字幕ログが流れるのが早く追うのがつらいなどデメリットが多いので、よほどの理由がない限り(いちいち吹き替え版の発売日まで待ってられない等)、吹き替え版で遊んだほうが良い。そこで結論。

ソツのない仕上がりだが、色々と物足りない作品。





[2011/11/18]
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