対応機種 | ニンテンドーDS |
発売日 | 2008/11/20 |
価格 | 4800円 |
発売元 | スクウェアエニックス |
1995年に発売された、ドラゴンクエストの堀井雄二、ファイナルファンタジーの坂口博信、キャラクターデザインに鳥山明という
豪華タッグで制作された、超大作ロールプレイングが、時を超えてニンテンドーDSへ移植!!
移植は、1999年にプレイステーションで出て以来だから、実に9年越しとなる。
世代的に知らない人、やったことがない人も多いのではないかと思う。
本作は、リメイク移植などではなく、原作に忠実に移植されたものである。それで4800円はチト高い気がするが…。
プレイステーション移植時に、追加されたアニメーションムービーや、サウンドテストなど各種機能が盛り込まれたギャラリーモードなど、
移植内容は、基本的にプレイステーション版準拠となっている。
ただ、ゲーム本編に挿入されるアニメムービーは、オプションで流さないように設定出来るなど、細かい配慮が見られる。
インターフェイスは、タッチスクリーンに徹底対応させた作りになっており、オリジナル版とは大きく異なる。
しかし、元々完成されていたインターフェイスを大幅に刷新したせいもあって、今作のタッチパネル重視の後付けで作られたような(実際はかなり考えて作っているだろうというのは見てわかるが)、インターフェイスは出来が悪く、快適性を著しく削いでしまっている。
戦闘シーンのコマンド入力を、オリジナル版そのままと切り替えることが出来るようにしている辺り、かなり救われた感じではある。
というか、無理にタッチパネル対応にしなくても良いんじゃ?いい加減、ニンテンドーDSも発売からかなり経て、タッチ機能との付き合い方がわかったゲームソフトが増えてきているのに、無理矢理対応させる必要も無かろう。
移植再現度は、音楽、効果音を中心に、あまり高いものとは言えない。特に操作性関連は絶望的と言える。外注にでも丸投げしたんだろう。
だが、普通に遊ぶ分には、プレイステーション版のようなディスクアクセスもないので、致命的な問題は無い。
ただし、従来のテレビ画面と比べ、ニンテンドーDSの画面サイズは小さいため、オリジナルそのままに移植するにはどうしても無理が生じてくる部分が出てくるが、
違和感を感じさせないような調整をところどころにしてあって、その頑張りは評価出来る。見えにくい部分だけに悲しくもある。
「エクストラダンジョン」や「モンスター闘技場」といった、追加要素もふんだんに盛り込み、商品価値を持たせようと努力の跡は見られるが、どちらもイマイチな出来である。
「モンスター闘技場」は、無理矢理感が否めないし、「エクストラダンジョン」は、相変わらずクリア後に遊ぶいわゆるやり込み系ダンジョンである。もう、この手の追加を売りにされるのは飽き飽きだ。
パッケージは使い回し(新規の描き下ろしは無し)だし、全体的に安上がりな作りで、ボロもうけをしようとした感は否めない。
だが、発売時期としては、かなり離れたものとなっているので、一周回って新規ユーザー向けとしては全然アリだろう。
最近のこの会社は、そういう売り方をするソフトが多いという突っ込みはさておいて。そこで結論。
本物の名作はいつ遊んでも面白い。まだ遊んでないなら是非この機会にやっておくべし!