対応機種 | ファミリーコンピュータ |
発売日 | 1987/01/26 |
価格 | 5500円 |
発売元 | エニックス |
最大3名のパーティプレイの導入、前作比4倍の世界が舞台の圧倒的なスケールで送るドラゴンクエストのシリーズ2作目。
パーティ戦闘や、船の登場、そしてキャラクターの向き(4方向)が描かれるようになり、2でようやくシリーズの骨格が完成形に達したと言える。
ファミコンでロールプレイングゲームという前例のない分野でありながら、相変わらずのクオリティの高さである。
強いて言えば、戦闘シーンや仕掛けが、凝り過ぎてしまったせいか、不条理なところが目立っている点がある。
特に戦闘は、前作のように1対1ではなくなったことで、バランスをコントロールすることが極めて難しくなっている。
この辺りには、当時はまだ手探りで開発していた片鱗が伺える。
ゲーム上のギミックは、今回も新鮮なアイディアが多数盛り込まれており、質が高い。
この質の高さと、スケールの大きさを両立させながら、前作からわずか8ヶ月で完成させたというのもまた凄い。
無駄がなくすっきりしたインターフェイスやゲーム構成、テキスト群など、後発のファミコン製のロールプレイングゲームと比べても比類なき完成度を誇っている。
ファミコンのROMカセットにまだバッテリーバックアップが付いてない時代だったため、パスワードコンティニューを採用しているが、記憶情報が膨大になったため、パスワードの長さが話題になったものだ。
ゲームの規模的にも、一々パスワードを取ってプレイするのは辛いものがあった。当時ファミコン版をプレイしていた人は、パスワードをメモするだけでノート1冊丸々使った人もいるのではないだろうか。
国産のロールプレイングゲームは、1よりもこの2を模範として作られている。それだけ完成された作品ということだ。そこで結論。
ロールプレイングゲームの良質な手本書とも言えるべき作品。