対応機種 | スーパーファミコン |
発売日 | 1995/07/21 |
価格 | 9800円 |
発売元 | コナミ |
本作はPCエンジン「悪魔城ドラキュラX」をベースとした作品となっているが、別物と考えた方が良い。
ステージ構成やサウンド、操作性などは「ドラキュラX」を踏襲している物の、かなりの相違点がある。
しかし、タイトル名や節々のゲーム展開が類似していることから、移植作品と言う目で見られてしまうことが多い。
当然、PCエンジンCD-ROMで開発された「悪魔城ドラキュラX」と比べ、スーパーファミコンの性能で再現出来ることはかなり限られてしまっている。
このころ(1995)、PCエンジンで高く評価されたゲーム資産を活かすためか、当時圧倒的シェアを誇るスーパーファミコンへ移植するケースが目立っていた。
これらのゲームソフトは、ハードウェアの性能差などにより、完全移植は無理だったため、場当たり的な移植にとどまっているソフトがほとんどであった。
本作においても、そういった駄作の一つとして冷ややかな目で見られる傾向にあった。
だが、題材を借りてきただけで、全く別のゲームとして見れば、割と完成度の高いゲームだと思う。第一、アクションステージは、PCエンジン版とは全くの別物である。
PCエンジン版と比べるから、あれこれと削られた要素などが気になるだけであって、そういった先入観をなくせば、割と遊べるジャンプアクションであろう。
敵やギミックの配置に、やや雑なところはあるものの、ゲームとしての出来映えは割としっかりしており、中身はきちんと「ドラキュラ」している。
コナミらしく音楽も良く、グラフィックも綺麗に描かれており、非常に雰囲気が出ている。
ステージ数が少ないことが気になる点といえば気になるか。分岐エンディングを採用しており、最低2周は楽しめる作りも評価出来る。
この手のゲームとしては、クオリティは高い方ではないだろうか。
変な色眼鏡で見ず、ここはSFCの悪魔城ドラキュラの2作目として見ればまた見方が変わってくると思う。そこで結論。
あくまでもPCエンジン版とは別作品。十分遊べる。