ドラッケン


対応機種スーパーファミコン
発売日1991/05/24
価格8500円
発売元ケムコ

(c)1989 1990 1991 KEMCO / Infogrames
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Amazonリンク:ドラッケン

フランス産のいわゆる洋モノのRPG。

ううむ...つまらん!
惜しいところまではいっているのだが...。

SFC版は、万人向けを意識しており、どうやらパソコン版と比べると、大幅に難易度を引き下げていたり、ゲームシステムを簡略化するなどのテコ入れを行っているようなのだが、そこまでの配慮を持ってしても、「面白い!」といえる水準には満たなかったように感じた。

このゲームの見どころは、屋外のフィールドマップであり、一人称視点で展開されるマップは、やや寂しさはあるものの、昼夜の概念もあり、実に自然に景色が流れていく。その空気感はSFCとしては「流石」と言った感じで、非常に良く出来ている。
敵の種類も豊富で、いろんな敵キャラがいろんな鳴き声とともに登場するさまは、実にシュール。ちなみに登場する敵キャラも実にシュールで、海外のセンスというものが、このゲームを遊ぶとますますわからなくなる。
ちなみにダンジョンは、外とは違って固定視点となっており、こっちは描き込みがちょっとすごい程度で、大したことはない。

ゲームバランスが実に大雑把でゲームの作りも雑な感じ。ストーリーも、各地をたらい回しにされて、気がついたら「世界を救っていた」と言う感じで、正直言って中身が無い。
幸い、SFC版は難解な謎解きと言った要素は徹底して排除されているようで、詰まることはなく、エンディングまでたどり着ける。が、その配慮によって道中が少々物足りない感もある。
意味ありげな謎解きに使いそうなテキストも、無視しても良い作りになっていたり、そもそも意味のないものになっていたりする。ここまでやってしまうと流石にちょっと寂しい。

技術力は凄いんだけど、それがゲームの面白さにまで繋がっていない、という中々に惜しいゲームではないかと思う。
そもそも、今作は、SFCでの移植に際し、色んな部分を削りまくっているようなので、「移植」と言って良い水準のゲームなのか疑問ではあるのだが。
SFC版のユーザーフレンドリーさを維持しながら、骨のある内容を目指していけば、もっと面白くなったのではなかろうか。

遊びやすさを追求した結果、毒が抜け過ぎて淡白な内容に。





[2019/07/03]
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