ファイナルファンタジー12インターナショナル ゾディアックジョブシステム


対応機種プレイステーション2
発売日2007/08/09
価格6800円
発売元スクウェアエニックス

(c)2006 2007 SQUARE ENIX
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追加要素を付けたインターナショナル版は、すっかりおなじみだが、タイトルの「ゾディアックジョブシステム」というのは、FFシリーズを象徴するジョブシステムを取り入れたことを意味している。
特典映像満載のスペシャルDVDを同梱させ、価格も2000円ほどプライスダウンした。

ゲーム内容で大きな違いといえばやはり、アビリティーなどを習得させていくライセンスボードが1枚から12枚に拡張され、キャラクターはその中から1枚選択する形式を取っているところだ。
この12枚のライセンスボードは、1枚ごとにジョブの名が付けられており、戦士系、魔道士系といった方向性に成長していくようにパラメータを割り振られている。
オリジナル版では全員が同じボードだったので、画一的なキャラになりやすく、いまいち面白くなかったが、今回は個性が出るようになったので、多少バトルに面白味が出た。
ただ、やはりこのシステムで3人パーティはつらいと思う。後付で付けたから仕方のないことなのだが。

ライセンスボードの大きさや配置のバランスも良く、最初からこれを搭載していたとしたら本編の評価はもっと上がったろうに…と思う。
しかし欠点もないわけではなく、一度ジョブを決めてしまうと変更出来ないことと、仲間キャラ6人に対して、ボードが12枚あるために、習得出来ないアビリティーが出てしまう点である。
正統派なジョブばかり選んでしまったので、レビテトや補助魔法を使えない構成になってしまって、結構不便な思いをした。

L1ボタンを押すと、プレイ速度が倍速になる。このゲームのフィールドマップはほかのRPGと比べ、広すぎると言う指摘が多く出たために付けたのだろう。ユーザーの話を聞かないこのメーカーにしては珍しい。
個人的にはやりすぎな気がしないでもないのだが、確かに倍速にすると、テンポが格段に上がり、快適に遊ぶことが出来る。
通常時の時点でハードスペックを最大限に出していたと言う印象があったので、そこの負荷をさらにあげる荒技をバグなしでやってのけるとは驚きだ。

細かいバランス調整や、疑問符のあったシステムの改善など、この手の作品でやりがちな、ボス追加orイベント追加といった見てくれのものではなく、あくまで素材自体を磨くことに重点を置いた本作については、地味ながら好感は持てる(これで値段がもっと安ければねー)。
さりげなくワイド対応になっているのもその手のユーザーには嬉しいだろう。

やり込み派の人に向けたトライアルモードは、変に本編に絡めずバッサリ切り分けているところも良い。
クリアすれば隠しムービーが!!というオチはもう沢山である。

一応忠告しておくが、インターナショナル版なので、ムービー&ゲーム中の音声は全て英語である。
また、CERO審査がAからBになっているのは、オリジナル版では査定の関係でカットしたっぽいムービーを収録しているからのようだ。

割と褒めているが、ゲーム内容は大差ないので、プレイ済みの人が買うほどでない。

意外と変化のないゲーム(ま、当然だが)





[2007/09/11]
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