ファイナルファンタジー9


対応機種プレイステーション4(PlayStation Store)
発売日2017/09/19
価格2500円
発売元スクウェアエニックス

(c)2000 2017 SQUARE ENIX / GUILD STUDIO
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2000年7月にPS1で発売された「ファイナルファンタジー9」を、高解像度化してプレイステーション4へ移植したものだ。
実にオリジナル版から17年の時を経て蘇る本作は、1年前に配信されたsteam版をベースとしたものとなっている。

大きな違いとしては、キャラクタなどのポリゴンのモデリングやテクスチャー、プリレンダムービーを高解像度化しており、鮮明な表示になっている。
ただし、プリレンダの一枚絵マップは当時のままなので、荒い表示になってしまっている。が、見れないほどではないだろう。17年経っても色あせないCGのクオリティの高さには驚かされる(当時からしてもグラフィック関係については相当なレベルの高さだった)。
ちなみに、表示は4:3に合わせているようで、常にサイドカット表示となる。
その他、メニュー画面とか、文字フォントが高解像度で表示される。ただ、メニュー画面の操作はややレスポンスの悪さが気になった所だが、さしたる程ではない。

新機能として、オートセーブ機能が追加(エリア移動のたびにセーブされる)、ムービースキップ機能、そして、ブースト機能が備えられている。
ブースト機能は、いわゆるチートモードで、ダメージが常に9999になる、高速化モード、トランスゲージMAXに加え、全アビリティ入手、ギルMAX、レベル魔石MAXの6つが用意されている。
これと似たような機能がPS4版のFF7でも入っていたが、よほど需要があるのだろうか。個人的にはあまり好きではない。せめてゲームクリアしてから解禁とかがちょうど良い気がする。
しかし、RPGの挫折率なども考えると、初回からこういう機能を利用できるようにしてこそやはり意味があるということなのだろうか。
個人的には、高速モードはともかくとして、チートモードが最初から利用できる状態で入っていても、あまり嬉しいものではないのだが...。
(まあ、シリーズ物で移植復活のたびに、必ず備え付けるということは、一定数以上の需要があるということなのだろうけど、複雑な心境になる)

あと、細かいところだと、戦闘開始時の演出をスキップできる機能もついている。これは元々、戦闘時のディスクアクセスをごまかすためにつけていた演出なのだから、カットできるのは単純に嬉しい。
こういう細かな配慮が地味に良い。

さすが自社の看板タイトルと言うだけあって、ダウンロード専売タイトルでも、丁寧な移植となっている。ただ、贅沢言わせてもらうと値段が少し高かったかもしれない。

本作はスティック操作に難があるようで、8方向にしか認識しない上に、オリジナル版を十字キーで操作している設定になっているせいか、フィールド移動の操作が相当にやりにくく、ストレスが溜まった。
PS1のオリジナル版は素直に倒した方向に移動してたはず。ここだけが本当に惜しかった。なんとか、アナログスティック操作にきちんと対応して欲しかった。せっかくここまで丁寧に移植したんだから!!

丁寧な移植で名作が蘇った。まだ遊んだことがない人は是非。





[2018/11/28]
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