| 対応機種 | スーパーファミコン |
| 発売日 | 1993/05/22 |
| 価格 | 9000円 |
| 発売元 | カプコン |
ベルトスクロールアクションの代名詞ともなった「ファイナルファイト」に続編が登場だ!
今回はスーパーファミコンオリジナル作品として発売!!
ハガー、カルロス、マキの3人からプレイヤーを選び、2人同時プレイも実現した作りに嫌でも期待が高まる所だ!!
キャラクターが小さめになっている。これは、2人同時プレイを実現させるためだったり、スーパーファミコンというハードで無理なく動かすためにこのようにしたのだろう。
それ以外でも、敵の配置やステージ構成になんだかメリハリがなく、それどころか間延びしてたりして、どことなくスカスカしている。
他にも、スーパーファミコンという家庭用ハード専用で出すことにしたからか、どうにも全体的にちまちまとしてしまっている感は否めない。
システム的に新しいことをやってなくて、前作と同じテクニックがほぼそのまま使える。
前作で既に完成形に達したと言えるからかもしれないが、続編なのでなにか新システムを期待してしまう部分があるのは確か。
なにか冒険的な要素を取り入れるべきだった。
世界を舞台にしたスケールの大きさは「おおっ」と思わせるものがあるが、その割にはステージごとの特色が特になくて没個性的なところが目立っている。ゲーム的には「ふーん」という程度に収まっており、面白みに欠けている。
家庭用ハードで出すこともあって、難易度は引き下げられており、万人向けに作られている。クリアできなくて泣いたということは、今作ではまず起こらないだろう。
全体的に悪くない出来で、無難な仕上がりではあるのだが、どーにも、全体的に物足りなさが先に立つ。
仮にこれがファイナルファイトという名前で売られてなかったら、ここまで厳しく言わなかったと思う。しかしこのゲームはファイナルファイトの続編なのである。続編にしては、ちょっと苦しい内容である点は否定できない。
素直にアーケードで続編を出していれば違ったのかもしれないが、世は「ストリートファイター2」で対戦格闘アクションブーム真っ盛り。カプコンとしても、いくらヒットを飛ばした「ファイナルファイト」とはいえ、アーケード向けに続編開発どころではなかったのだろう。
あの「ファイナルファイト」の続編にしては、イマイチ。凡作と言える。