| 対応機種 | スーパーファミコン |
| 発売日 | 1991/07/19 |
| 価格 | 8800円 |
| 発売元 | コナミ |
コナミの看板キャラ「ゴエモン」のスーパーファミコン進出第一弾。
グラディウス3を含めて、コナミSFCタイトル2作目。完全オリジナル作品は初という具合だ。
ゴエモンシリーズは、ずっと斜め見下ろし型のアクションゲームである。
正直言って、他社のサイドビュージャンプアクションとの差別化をはかるためだけにやってるようにしか見えず、このスタイルはあまり好きじゃなかった。
マップ構成のつながり具合もわかりづらいし、アクションゲームとしての作り込みも中途半端で、悪いゲームではないが、良いゲームでもない、といった印象である。
少し先のゲームになるが、カプコン「ロックマン」シリーズが、同時期のアクションゲームと比べて圧倒的な存在感を出していたのは、ここの違いだと思う。
コナミ的にも、あまり力を入れたシリーズではなかったのだろうが、ここにきて大看板を背負わせる。
斜め俯瞰の町ステージはそのままに、ステージ後半にサイドビューのアクションステージを追加した。
スーパーファミコンお得意の、拡大縮小回転機能もふんだんに使い、アクションゲームとしての完成度もグッと高まった。
ただやっぱり、斜め俯瞰のアクションパートは、出来がいまいちで、単なる通過点にしかなっていない(この点だけ見ればFCより駄目になった気すらする)。
グラフィックは、従来よりカラフルにデザインされ、低年齢層向きに配慮したものと思われる。
和を意識したビジュアルと音楽のクオリティは格別で、ほかでは味わえない趣がある。
それプラス、ところどころに見られるシュールなギャグセンスは、このシリーズの魅力の一つである。
モグラたたきやペンキ塗りといったミニゲームもさりげなく充実しており、ゲーム内のゲームセンターでは「グラディウス」一面がまるまる遊べる茶目っ気も見せる。コナミ太っ腹ーっ!
隠れキャラにツインビーやドラキュラくんを出す辺り、コナミワイワイワールド的な位置づけに置きたい作品なのかもしれない。
マリオに負けじと頑張ってます。良作。