対応機種 | ニンテンドウ64 |
発売日 | 1997/08/23 |
価格 | 6800円 |
発売元 | 任天堂 |
スパイアクション映画「007」シリーズの、「ゴールデンアイ」を堂々のゲーム化。
ジャンルは、いわゆるDOOMタイプの一人称視点のシューティングで、プレイヤーは、“あの”ジェームズ・ボンドになりきって、映画の主人公になったかのような感覚でゲームが遊べる!!
驚くべきことは、全体的なクオリティの高さである。特にグラフィックが素晴らしい。
ニンテンドウ64は1997年現在、コンシューマーゲーム機の中では最も3Dの描画処理に優れたハードであるが、そのマシンパワーを使い尽くす勢いで、ゲームが作られている。
リアルなモーションと、多彩なアルゴリズムによって、人間味溢れる動きを再現した敵兵との銃の撃ち合い(ちなみに銃撃音も凄いリアルだ)や、フィールドの映像美たるや、まさに「映画をそのままゲームにした」雰囲気がピッタリと言っていいほど。
映画を原作としたゲームなどは、大抵は期待できたもんじゃないが、このゲームは違う。映画の雰囲気そのままに質の高いゲームが楽しめるのだ。
ステージマップもバラエティに富んでいて、とても作り込まれているのも、ゲーム的に良い方へ作用している。
ただ、ストーリーの描写や、ステージ上の目的などが、ゲーム開始前の文書のみに頼っており、このことはゲームとしてのテンポは良くなっているのだが、ストーリーを追体験する目的としては弱い。
結果、何のためにこんなことをやっているのだろう?と思ってしまう面がある。
また、ステージをクリアするためには、特定のアイテムを入手するとか、特定のオブジェクトを破壊するなど、特殊な任務が課せられているのだが、これについても説明不足で、何をどうすれば達成できるのか?
あるいは、どうやればゲームが進むのか?という部分がかなりわかりにくくなってしまっている。
全体的な難易度の高さも相まって、いわゆる良くある理不尽な洋ゲーと受け止められても仕方のない側面がある。
最初にイージー、ノーマル、ハードと難易度が選べるが、初プレイだとノーマルは厳しい。イージーがノーマルで、ノーマルがハード、ハードがベリーハードと言っても良いぐらい難しい。
ほとんど、何度も死んで覚える、覚えゲーの領域に入ってしまっている。...が、海外産のガンシューティングであることを考慮に入れると、操作性も洗練されてて良いし、それらと比べると難しい部類ではないのかもしれない(勿論、難しいゲームなのだけど)
ちなみに、隠し要素がかなり沢山入っているようで、ハードモードでクリアするとか、規定タイム以内にステージクリアするなどで、それらが追加されていくようで、かなり遊べるゲームになっている。
難易度が高く、ゲームとしての敷居も高めのゲームではあるが、リアリティ溢れる世界が画面内に広がっている姿は、一見の価値ありと言えるほどで、ニンテンドウ64を持っているのなら、間違いなくマストバイアイテムと言って良い。
そこで結論。
映画のゲーム化も現実的な時代になってきた。遊べ!!